Downtown Dijon (09年1月25日)

 ボクが今いるDijonという街は、11〜15世紀頃にブルゴーニュ公国の首都として栄えていたそうだ。
 街の中心からバスで10分ほど離れた大学の周りは、(吹田キャンパスをフツーと言うならば)いたってフツーの所だが、ダウンタウンは中世ヨーロッパの面影を残す素敵な場所だ。ブルゴーニュ大公宮殿の“フィリップ善良公の塔”という所から眺めると、こんな感じに見える→

(左)街中にいた、ナゾの人物。
(中)ディジョンの街角。ホントに中世ヨーロッパに来てしまったみたい。
(右)ノートルダム教会の壁にある触ると幸福になれるフクロウ。みんなが触りすぎて、もはやフクロウだかサルだかわからない。

 夜もライトアップされてて、綺麗だ!↓↓↓

 静かで小さな街、ディジョン。日本人もほとんどいなくて、パリで日本人に会いすぎてウンザリしている僕(オマエも日本人だろ!)にとっては、住み心地の良い所だ。


今日は魔法の洗剤の紹介だよ (09年1月20日)
 こんな風に書くと申し訳ないような気もするが、でもやっぱりこっちの研究室の人々の器具洗浄は全く信用できない。基本アセトンでチャ〜と洗うだけで、洗ってあるはずの器具を使おうとしたら、黄色かったり、黒いゴミがたくさん付いてたりする。だから、結局使う前に自分で洗わないといけなくて面倒くさい。

 あと、もう一つ気になるのがクレンザーだ。取れにくいヨゴレがあるとき、彼らはせっせと写真にある"AJAX"で洗う。確かにこれを使うとパッと見、すこぶるキレイになるんだが…怪しすぎる。

 第一さ、これを使うとトイレクリーナーの様な有機物の匂いがプンプンするのってどうなのよ。

 それにさ、水をかけると白い粉末があら不思議、青く変色するってどうなのYo!コバルト等の金属入ってる可能性大だ(゜_゜;)
 この研究室、たまにコバルト錯体とか合成してるんですけど、大丈夫なんでしょうか。。。
そのうち、こんなタイトルの論文が出ちゃうかもしれない↓↓↓

"Efficient Catalytic Water Reduction by Using Glasswares Washed by AJAX!"

これには名を連ねないように、注意して実験しよう(^_^;)


日本の誇るべきProducts (09年1月18日)
 土産に「フランス版ワンピース(日本のマンガ)を買ってきて!」と頼まれていたので、通りかかった本屋に入ったらビックリ!"MANGA"と書かれた4棚ぶち抜きのコーナーが設けられており、日本のマンガの仏版が所狭しと並べられていた。ドラゴンボール、ワンピース、北斗の拳…まぁボクは日本語でさえ読んだことないのでよくわからんのだが、こんなに人気があるもんなんだなー。(その後、別の人からドラゴンボールも頼まれた。)

 かと思えば我らが誇る日本車は、フランスではとても少ない。アメリカだと(地域によるだろうが)3割くらい日本車なのに、フランスだとTOYOTAもNISSANもHONDAもぜーんぶ合わせて3分くらい。PEUGEOTRENAULT強し(-_-;)

 自転車に関してはやっぱりSHIMANO。海外の小さな街の自転車屋に、こうして日本の企業の名前があるのはやっぱり嬉しい。

 ガンバレ日本!

大阪堺に本社を置く日本の自転車部品メーカー。
たぶん、ほとんどの自転車のギアやチェーンはSHIMANO製なのでは!?


髪のお手入れ (09年1月17日)

 スーパーでシャンプーとリンスを買った。基本フランス語しか書いてないから、どれが何だかよくわからん。その中からようやく見つけ出した、ティモテ、ティモテ、ティモテ〜♪ 懐かしいCMを思い出した。日本にもまだあるんだろうか?

 ってか(その1)、シャンプー60%増量って増やしすぎやろ。通販じゃねーんだから、半分にして値段安くしろよ。

 ってか(その2)、どうせならリンスも増量しろよ。リンスだけ先になくなって中途半端になるじゃんか。。。
 とにかく、シャンプーは増量された特大サイズ買っちゃったので、フランスにいる間はティモることを決意しました。あとフランスにいる間に絶対モサモサになるので、こっちで髪を切ってやろうと決意、はしてないけど思案しているアツローでした。


ジャポネを探せ (09年1月17日)
 そーいえばパリの空港の外に出て以来、一度も日本人に会ってない。というより、アメリカ(特に西海外)と比べると極端にアジア人が少ない。パリの大学ならいざ知らず、今ボクがいるのはブルゴーニュ大学という地方の大学だしね…。
 先日、昼休みに外を歩いてたら、バングラデッシュ人が話しかけてきた。「アジア人が少ないし、英語しか話せないから仲間がほしいんだよー」と。まぁ、確かに国旗は似てるが、バングラデッシュ人が日本人を見てアジアの仲間だと認識する、それくらいアジア人の割合が低いわけだ(^_^;) 海外で知らない日本人に会うと、ビミョーに気まずい感じがする(ボクだけ!?)が、ここまで誰にも会わないと一人くらいは日本人の知り合いがほしいもんだ。

 ぁ、でも今日ディジョンのダウンタウンにある美術館に行った時、入り口で国籍を聞かれたんだが、日本人はボクが2番目だった。一応ディジョンは“地球の歩き方”にも載ってるし、この街のどこかにはジャポネがいるはずだ。


食生活 (09年1月16日)
 初めての海外旅行は、ボクが小2のとき、オーストリアとイタリアへの家族旅行だ。その時、ボクは日本食が恋しくて、後半のイタリアでは日本食レストランに通い詰めて千円のラーメンを食っていたらしい。(親談)
 さすがにボクも大人になったし、何回も海外を経験してきたので、しばらく日本食を食べなくてもへっちゃらになった。つもりだったんだが…。今回2ヶ月も日本食が食えないと思うと、なぜだか妙に日本食が恋しい。朝昼はパンで問題ないが、やっぱり夕飯は米が食いたい。。。

 そんなわけでスーパーで米類を探した。写真左が見つけたピラフみたいなヤツだ。
 う〜ん、マズい。もう一杯!…誰が食うかっちゅうねん。
 なんちゅーか、アメリカのマズい中華料理屋のニオイがした。因みに、写真右は初めてフランスで購入してみたビールだが、これもマズかった(>_<) なんでビールが甘いねん!

 もう少し、食べ物の探索が必要なようであります(^_^)


ビッグサイズ (09年1月15日)
 今日はポルフィリンという分子を合成した。

 あり得ん(゜ε゜;)

 何がって、サイズが!日本でボクが合成するスケールの10倍以上だ。企業の工場や研究所にいる人にとっては当たり前のサイズ(むしろ小さい!?)かもしれんが、こんなデカいフラスコ、ガラスフィルター、エバポレーター見たことなかった。

 翌朝、いつもの10倍以上のポルフィリンが得られることを切に祈る。

 <追記:1月16日> 20 g もできた(^.^)


ラーメン・つけめん (09年1月14日)

 ボクと共に研究をしてくれているベノワ (D1)。男のボクが言うのもなんだが、なかなかのイケメンだ。そして、まだ慣れずにもたついてるボクに最後まで付き合ってくれるナイスガイ☆
 因みに彼女と同棲中である。いつも熱心に実験しているが、昼休みだけは彼女と昼飯一緒に食べるために、どこかへスーッと消えてゆく。

 一瞬心ときめいた女性読者は、どうぞガッカリしてください。


不思議な天気 (09年1月13日)
 研究室は朝8時からスタートするので、7時40分頃ドミトリーを出る(化学棟まで徒歩15分)が、その時間はまだ真っ暗だ。寒い、がずっと外にいるわけではないので耐えられるようになってきた。
 しかし、校内の木々を見たりすると「あぁ、やっぱり寒いんだなぁ。」って思う。別に雪が降っているわけじゃないのに、なぜ木の枝が氷の結晶で覆われているのだろう(笑)



Dijonへ (09年1月11日)
 6時起床。まだ時差ボケだ。朝食後、電車 (12:58発)まで時間があったので、パリの街を散歩した。





さみぃ(-_-;)
「大したことないかなぁ」なんて思ったのは飯食った直後だけで、歩いているうちに手足の先が冷えて震えてきた。山の上並みに寒いよー。(↓ノートルダム大聖堂)

 さて、いよいよTGV(フランス版新幹線!?)でパリからDijon(ディジョン)へ。昨日は暗闇ではっきり見えなかったけど、TGVの発着駅であるGare de Lyonはかなり立派な建物であった。

 ディジョンへはTGVで1時間40分。途中、窓から見える景色がず〜っとボクの実家近くの誉田〜土気間の風景(マニアックですみません)と同じだったので、かなり不安になった(笑)TGVはいたって快適だったが、日本の新幹線はもっと洗練されてるなと鼻高々な気分になった。

 ディジョン駅には留学先の先生がお出迎えに来てくれた。街を案内しながらドミトリーに連れて来てくれて、一連の手続きをしてくれた。感謝!でもやっぱり、フランス英語はなかなか手強そうだ。

レストラァ”ハン

って…、フツーにレストランでいこうよ(^_^;)

 部屋は清潔ですばらしい。街並みも落ち着いていて、良さそうなところだ。まぁ、その辺の話は明日以降、追々書いていくことにしよう。


ムッシュ アツロー誕生 (09年1月10日)
 12:35関空発の飛行機(Air France)でフランスへ。通路側の席を予約しておいたのだが、小さな機体になったとかで真ん中の席になった。しかも、乗り込んだら両隣ともデブの兄ちゃん。これはイタイなぁ(>_<)…と思ってたら、よっぽど窮屈そうに見えたのか、客室乗務員が来て、別の席(しかも隣がいない席!)に変えてくれた。ラッキー!
 Air Franceはなかなか良かった。機内食もまずまず、個人の画面で好きなように映画見られるし。でも“インディージョーンズ”の後“Lakeview Terrace”という映画見たら、重すぎてテンション下がった。

 13時間後、現地時間18時前にパリ・シャルル・ドゴール空港に到着。ホテルまではバスで行く予定だったが、「ストライキで止まった」と言われたので、仕方なくRERという電車を乗り継いで行った。すっかり日が暮れていたが、そんなに危ない感じはしなかった。Gare de Lyon(駅名)で次の日の切符を購入し、夕飯食って就寝。