売り手と買い手のパラドックス (09年2月7日)
 例えばユーロと円の換算レートを知りたければ、Googleで“ユーロ”と検索するとすぐわかる、ってみなさんご存じでしたか?もちろん、ドルでもルピーでも何でもできます。便利ですよね。

 この機能を使って、最近のユーロの換算レートをたまにチェックしているんですが、

1 Euro = 114.9 円(09年2月1日) 119.2 円(09年2月7日現在)

くらいです。この1週間で少しユーロ高になってしまいましたが、ボクがフランスに来るとき(1ヶ月前)は125円くらいだったので、円高ユーロ安の傾向は変わらず、ありがたい限りです。そんなわけで、日常の買い物はほとんどクレジットカードで済ませていますが、諸事情により、持ってきたキャッシュやT/Cを余らせすぎると困ったことになる気がするので、どうしたもんかと悩み中です。

 フランスの物価ですが、今のレートで考えると日本と同じか、ものによってはむしろ安いくらいです。今日は街中の靴屋で Onitsuka Tiger のスニーカーをゲットしました!前から欲しかったけど、高いから躊躇してたメーカー。

なんと 63 ユーロ。日本だったら1万数千円はする。

なんで日本メーカーの靴が、フランスで買った方が安いねん!
 靴屋のお兄ちゃんが英語達者だったので、この驚きと喜びを日本人として伝えたら、えらく食いついてきて、勝手にOnitsuka TigerASICSの歴史を語り出したり、鬼塚とはどーいう意味だ?」と聞いてきたりしました(この質問にはかなり困りましたが…)。しまいにはOnitsuka Tigerのキーホルダーまでくれて、めでたし、めでたし(笑)

 何はともあれ、 TOYOTA や Onitsuka Tiger がいくら困ろうが、いま買い手として海外で買い物するのは、かなりお得なようです。

※ これはアメリカ人留学生ザベスから教えてもらったことですが、海外でASICSは“エイシックス”と発音するので要注意。本来通り“アシックス”と発音すると、あまりよろしくない俗語に聞こえるとか!?


スシ食いね (09年2月4日)
 エスカルゴ食べた。

 食べる前に写真撮るの忘れてて、食べかけの見にくい写真しかないけど、これが前菜として出てきたでんでん虫エスカルゴ
 香草とガーリックとバターが入ってて、爪楊枝みたいなので取り出しながら食す。洋風のサザエ食ってるみたいだった。問題のお味の方だが、エスカルゴ自体は特別クセのある味ではなく、味付けがよかったのでフツーにおいしかった

 次はカエルを食したい。

と、書いてみてイメージを膨らませると、やっぱり食いたくなくなってきた。

 ところで、このエスカルゴやカエルだが、フランス人でも見た目のグロテスクさからか、食えない人も結構多いとか。「フランス人は毎日のように食べてるのかと思ってたよ。」とベノワに言ってみたら(実際はそこまでは思ってなかったけど…)、

「それは『日本人は毎日スシ食ってる』というのと同じくらいの誤解だよ。」

とうまく切り替えされてしまった。もしベノワが日本に来たら、ボクがエスカルゴを食べたんだから…ということで、納豆を食べさせてあげたい。彼もきっとフツーにおいしいと思うはずだ。


Green Tea (09年2月3日)
 なんとスーパーに日本茶が売ってた!

しかも日本語まで書いてある!嬉しい(^o^) まさか、こんな地方のスーパーでも日本茶が手に入るなんてねぇ。感激して、こうして写真まで撮って、明くる日冷やした日本茶を飲んだわけです。

 …なんて言うんですか、ホラ、よくドラマとかで驚いた時に飲んでた物を吹き出すシーンとかあるじゃないですか。あーいうのって、コメディチックで非現実的な“わざとらしさ”があるなぁとか思ってたんですよ。

 でも今回この緑茶飲んだ瞬間、素で吹き出しました
いゃ、マジで。あまりに大々的に吹き出したので、ボクその後モップで部屋の床掃除しましたもん。でもなぜかって言いますと、観察力鋭い読者は写真を見て既にお気づきかも知れませんが、この日本茶

with HONEY LEMON

だったのです! "with" というより、ハニーレモンの味しかしねぇ。まぁ、迂闊だったのはボクの方ですが、甘い緑茶を想像する日本人がどこにいますか!よっぽど、このOISHIとかいう会社を探し出して殴り込みに行こうかと思いましたが、そんな気力も奪われるくらい失望しました。もう二度と買いません(蜂蜜レモン水と思って飲めば、いたってフツーの味ですが)。

※ この話をベノワにしたら、
「紅茶にも砂糖入れるし、日本茶にだってグリーンティーアイスとかあるじゃん」
って言われた。はぁ、全然わかってねー。抹茶と緑茶は違うの! 飲む日本茶は甘くしないっつうのっ!!


パリ その2 (09年2月2日)
 ルーブル美術館の次に向かったのは、凱旋門。メトロには乗らず、ルーブル美術館からシャンゼリゼ通りを歩いて凱旋門まで行った(要健脚、1時間くらい)。

 遠くに凱旋門が見え始めたときは「お〜、オレ今ほんとにパリにいるんだ。」と、ちょっぴり感動した。シャンゼリゼ通りはブランド店や観光客向けの店が立ち並び(左上写真はもっと手前なので、並木しかないが…)、とても賑わっている。凱旋門はエレベーターで上に登ることができるが、金がかかるし独りじゃ寂しいので止めた。
 続いて、パリのシンボルエッフェル塔の近くへ。歴史的にもそうだが、デザイン的にも細部にわたってエッフェル塔東京タワーより美しい。これがボクが間近で見た感想。特にライトアップ後のエッフェル塔はキレイで、夜になるまでしばらく待った甲斐があった。エッフェル塔も当然、エレベーター(or 階段)で上に登れるが、やはり寂しいので止めた。

(左)エッフェル塔の前でアジア人(たぶん中国人)が結婚式の写真撮影してた。
(右)ライトアップされたエッフェル塔。さらに毎正時から数分間、これがキラキラと輝く。

 その後、待ち合わせ場所のホテルに向かい、ほすこ君と再会!ノートルダム大聖堂近くのレストランで夕飯を食った。店員は感じが悪くて若干キレかけたが、料理はおいしかった。チーズフォンデュが山盛り出てきて、腹一杯になった。

(左)夜は荘厳で、とてもいい雰囲気のノートルダム大聖堂
(右)の近くで、全然似つかわしくないポーズではしゃぐアホ・デ・ジャポン


お詫びして修正いたしません (09年2月1日)
 1月28日のコラム“Debut”において、挨拶する時にホッペにチュッという意味でフレンチキスと書いたが、指摘を受けて調べてみると、なるほど確かにフレンチキスは本来“深い方のソレ”を意味するらしい。従って、挨拶時にみんながフレンチキスをするというのは間違い(^_^;)

 しかし、どこへ行ってもこの国フランスじゃあ、公衆の面前で今にも“何か”が始まってしまいそうな勢いでフレンチキスをしている若者が数多いることに間違いはないので、あえて修正する必要もないだろう。


パリ その1 (09年2月1日)
 「ボクがフランスにいる間に」ということで、わざわざ有給を使って日本からパリに来てくれた人がいました。待ち合わせは1月24日(土)パリのとあるホテル。無事に再会した後、レストランで食事をし、ジャズバーへ。夜はダブルルーム(つまり、ベッド一つ)で就寝。
 シチュエーション的には、完全にカップルのロマンティックストーリーですが、残念ながら(なんて言ったら失礼だが)会いに来てくれたのはワンゲルの元同僚ほすこ君(♂)でした!でもダブルルームに泊まったというのは本当で、部屋がいっぱいだったか何だか知らないが、アホほすこがダブルルームを予約していたので、男二人が同じベッドで一夜を共にする羽目になったわけです。しかし、ほすこ君は

「ワンゲルのテントに比べたら、このベッド広いよね☆」

って、言ってました。そーいう問題じゃありません…。あ、一応ほすこ君の“名誉”のため記しておきますが、彼にはガールフレンドがいるし、歴としたマックです。

 何はともあれ、そんなわけでボクは先週末ディジョンからパリへ行ったのでした。ほすこ君は1月24日(土)夜パリ着の便だったので、ボクは一足先にパリに行き、まだほとんど見ていないパリの観光地を巡ることにしました。

 まずはルーブル美術館広すぎ!! 途中で迷子になりそうになって、何度も館内地図を取り出しました(笑)たぶん、全ての展示を丁寧に見て回ったら丸一日、いゃ丸二日くらいかかるでしょう。それくらい広い。でもボクはそこまで時間をかけたくはなかったので、あまり興味のない宗教画等は素通りしました。それでも全部見て回るのに2時間以上をかけ、(たとえ名前を知らなくても)いいなぁと思う絵や彫刻の前ではじっくり時間をかけることができて良かったです。

(左)ミロのヴィーナス。「うわぁ、教科書のまんまやーん」って関西女子軍団が騒いでいた。
(中)サモトラケのニケ。存在感がある。
(右)他の展示は結構オープンだが、モナリザの周りだけは厳重に警備されている。

 絵画の鑑賞は "interesting" だが、こーいうおじさんの鑑賞も "funny" で好きです。
 誰かが絵を触ったり、盗もうとしたりした場合、果たしてこのおじさんはそれを制止できるんだろうか…?寝てる場合じゃないっすよ!

 一つのコラムが長ーくなるので、パリ編は何回かに分けて書きます。


世界標準 (09年1月29日)
※音声注意
 前に“トリビアの泉”でやってた気がするけど、フランス人は本当にMcDonaldと発音する。
(音声協力:マティーブ君)

 関東のようにマック(Mac)と略すと、フランスでは“女好き”という意味になっちゃうらしい。。。エスカレータも右待ちが基本だし、大阪人は胸を張って生きていこう。

 因みに、フランスのマクドは、大阪のマクドと同じ味だった。


ストップ!ストライキ (09年1月29日)
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フランス各地の国鉄、地下鉄、電気、ガス、教職員など公共部門や銀行など民間部門は29日、大規模ストに突入した。 通勤は混乱し、午後には各地で抗議デモが行われる。
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 よしぞー先生がBBSに書いてくれた通り、今日フランスはストがあった。といっても、ボクは昼飯を食うまで全然知らなかったのだが…。カナディアンが

「今日はストライキでカフェテリア休みらしいから、外へ行こう」

と教えてくれて、初めて知った。仕方なく、今日はマクドナルドで長蛇の列に並んで昼飯を食った。そーいえば、フランス初日もバスがストで止まってたな。しかし何やねん、この頻繁なストライキは! それでなくとも、フランスでは日曜はほぼ全ての店が休みだ。パリのデパートもだぜ、信じられない(-_-;)

 もし日本で、日曜日に呑気に休んでるスーパーやレストランがあったら、すぐ潰れてしまうだろう。そこはカルフールもジャパニーズスタイル(ってか、フランス以外の全世界スタイル!?)を理解した上でやっているらしい。

 それに、もし日本で大学生協のおばちゃんが「給料上げてくれないと、ストしますよ。」なんて言った日には、「あっそうですか、ご苦労さんでした。」と即全員クビ、ローソンの参入が急ピッチで進められるだろう。(例えばの話で、別に全然恨みないからゴメンね、生協のおばちゃん。)

フランス発の大型スーパー。幕張(千葉)や箕面(大阪)にあるので、ボクにとってはわりと身近なスーパーだが、全国的にはあまり知られていないかも。因みに、ディジョンのいま住んでる所の近くにも巨大カルフールがある。


Debut (09年1月28日)
 その日は不意に訪れた。

フレンチスタイルの挨拶する日。

フランスに来る前、日本にいるときは半信半疑だったのだが、フランス人はホントに挨拶の時にキスする。見飽きるくらい、そこらじゅう接吻ヤローばかりだ。ただし、主に若い男女の間だけ。目上の人に対してはしないが、別に恋人同士である必要はない。

 とりあえず今までは、ボクは“奥ゆかしい”外国人代表の日本人であることだし、フレンチキスの嵐を横目に

“ボンジュール!鯖?”

と、覚えたてのフラ語を駆使して挨拶していたんだが…。3週目の本日、研究室のガールが同僚達とフレンチキスを交わした後、ボクにホッペを向けてきた。まぁ、ここまで来たら顔を背けるわけにもいかないので、それらしい仕草をしてみたが、これがなかなか難しい。
 やっぱり、顔見知り程度のガールにホッペを向けてられても困るよね(苦笑)どれくらいのレベルで接すればいいのかわからんし!羨ましい習慣なようで、これから頻繁に来たらどうしよう…と悩ましい。どうせ来るなら全員に来てほしいが、研究室一番のべっぴんさんはロシア人ポスドクなので、残念ながらそーいう習慣はないらしい。でも、笑顔で手を振りながら

“アチュロ、グッドモーニン、ハワユ?”

なんて近づいて来られると、それだけで並の(?)フレンチキス以上のパンチ力がある。


今日はカナダ人 (09年1月27日)

 カナディアンと飲みに行ったら、こんなん出てきた。その名も

Giraffe(キリン)

3リットルで20ユーロ(2400円)くらい。日本の飲み会で出てくるピッチャーよりも雰囲気があっていいと思う。気に入った。

 ところで、いつも一緒にメシ食ったり、飲みに行ったりしているこのカナディアン2人だが、カナダのケベック出身である。なので、母国語はフランス語であって、英語はボク並みに拙い。時に、ボクに向かって
「コレ、英語でなんて言うの?」

って聞いてきたりする(^_^;) そんな彼らに、今週からフランス語を教えてもらうことにした。因みに、今日覚えたフレーズは

“パリヴ コレ アーグレ?”(英語を話せますか?)

でも後で気付いたが、意味のないフレーズを覚えてしまった。こんなことフランス語で聞く前に、

“Can you speak English?”

と聞いて、もしちんぷんかんぷんな顔されたら、それが意味するところは明らかだからね(笑)


フランス人 (09年1月26日)
 フランス美女について書くのを忘れていた。いゃ、こうやって決めつけるのは良くない。日本にだってキレイな女性はたくさんいるし、逆にフランスにだって残念な感じの人もいる。
 ただ全般的に、フランス人は目が大きくて鼻筋が通りまくっているので、美形な人は多い気がする。大学構内や街中で、思わずハッとしてしまうような美人に遭遇することもしばしばだ(^.^)

 日本にいないタイプのオシャレ美人といえば…
(1)おかっぱ頭で、キリっとした大きな目の人。
日本人がやると、ワカメちゃんチビまる子になる確率大なので、やめといた方がいいかも。
(2)髪の色がシルバーで(おばあちゃんじゃないよ!)、鼻がメチャメチャ高い人。
こんなところかな。美人だけど、ちょっと近寄りがたい(^_^;)

 ファッションで一番目に止まるのは、季節的なこともあってマフラー。これは男性も含めてだが、すごくいい色のマフラーをカッコ良く身に付けている人が多い。みんな違って、みんないい。日本も揃いも揃って同じダウンジャケット(フードにモコモコ付き)を着るのはもうやめて、みんな統一してフランスのマフラーを巻こう(笑)

 そんなわけで、フランス人の外見説明終わり。写真が一枚もないが、あまり人にカメラを向けるのが得意ではないので、あしからず。どうぞ想像を巡らせてください。