ピカソ美術館に行った後、まだ十分時間があったので、前日に行く予定であったが行けなかったオランジェリー美術館(Museum Pass可)に行くことにした。
オランジェリー美術館はコンコルド広場の近くにあり、ルーブル美術館などと比べると小さな建物。1階部分は、モネの『睡蓮』が占めている。大きくて、近くで見ると絵の具がテキトーに塗ってあるだけに見える(なんと失礼な!)が、遠目から全体を見渡すと一つの絵として完成されている。ゆっくり眺めることができるように美術館も設計されているので、イスに座ってのんびりするのもいいだろう。まぁ1割くらい日本人だったので、ボクはすぐ退散したが (>_<)
1階部分よりも半地下にあるギャラリーはもっと良かった。一つ一つの作品が充実していて、ルノアール(左下写真)、マティス(右下写真)、マリー・ローランサンなどの見応えある絵が並ぶ。写真じゃ伝わりきらないと思うが、マティスの色使いは好きだな〜。行く価値あり!
オランジェリー美術館を出た後、まだ帰りのTGVまで時間があったので、ぶらつくことにした。といっても、日曜は大部分の店が閉まっているので、日曜もオープンしているというベルシー・ヴィラージュ(Bercy Village, TGVの発着駅であるGare de Lyonからメトロで2駅)へ。石畳の道の両脇に小綺麗な店が並んでいるが、アウトレットではないので高い。“NAPAPIJRI”というノルウェー国旗の入ったブランド(でもイタリアのメーカー)でいいのがあったんだけどね…日本でも買えるし、次回に持ち越し。
(右写真:ずっとパリやディジョンの街中を歩いていると、こーいう建物が当たり前になってくるが、1月に来た当初の気持ちに戻ると、ヨーロッパらしい建築で美しい!)
ベルシー・ヴィラージュからGare de Lyonまで歩いて行く途中に、シネマテーク・フランセーズという映画博物館があったので、最後の最後までMuseum Passを使って入場する。ガイド無料貸し出し(ただし仏語か英語)があったので借りようとしたら、またパスポートの提示を求められた。
「パスポートねぇ。」
って言ったら、お兄ちゃんは
「キミだけ特別だよ☆」
って勿体ぶりながら貸してくれた。だが、ボクのリスニング能力と、映画(展示品の時代的に“活動写真”というべきか)の知識の無さのせいで、そんなに楽しめなかった。一番印象に残ったのは、トイレの案内標識だった(左下写真)。
(右写真:その辺にあった道路標識。えぇ、そりゃまぁ言われなくとも注意しますけど (~_~;))
こんなところで、パリの旅はおしまい。露店で買ったサンドイッチを食いながらTGVを待って、夜11時過ぎにディジョンに戻った。…次回、パリに行くのは来週帰国の時。夜に着くので観光はできないが、またもや日本からの来訪者があるので、無事に出会って夕飯を一緒に食べるのが楽しみだ。