パリagain その4 (09年3月14日)
 ピカソ美術館に行った後、まだ十分時間があったので、前日に行く予定であったが行けなかったオランジェリー美術館Museum Pass可)に行くことにした。

 オランジェリー美術館はコンコルド広場の近くにあり、ルーブル美術館などと比べると小さな建物。1階部分は、モネの『睡蓮』が占めている。大きくて、近くで見ると絵の具がテキトーに塗ってあるだけに見える(なんと失礼な!)が、遠目から全体を見渡すと一つの絵として完成されている。ゆっくり眺めることができるように美術館も設計されているので、イスに座ってのんびりするのもいいだろう。まぁ1割くらい日本人だったので、ボクはすぐ退散したが (>_<)
 1階部分よりも半地下にあるギャラリーはもっと良かった。一つ一つの作品が充実していて、ルノアール(左下写真)、マティス(右下写真)、マリー・ローランサンなどの見応えある絵が並ぶ。写真じゃ伝わりきらないと思うが、マティスの色使いは好きだな〜。行く価値あり!


 オランジェリー美術館を出た後、まだ帰りのTGVまで時間があったので、ぶらつくことにした。といっても、日曜は大部分の店が閉まっているので、日曜もオープンしているというベルシー・ヴィラージュ(Bercy Village, TGVの発着駅であるGare de Lyonからメトロで2駅)へ。石畳の道の両脇に小綺麗な店が並んでいるが、アウトレットではないので高い。“NAPAPIJRI”というノルウェー国旗の入ったブランド(でもイタリアのメーカー)でいいのがあったんだけどね…日本でも買えるし、次回に持ち越し。

(右写真:ずっとパリやディジョンの街中を歩いていると、こーいう建物が当たり前になってくるが、1月に来た当初の気持ちに戻ると、ヨーロッパらしい建築で美しい!)
 ベルシー・ヴィラージュからGare de Lyonまで歩いて行く途中に、シネマテーク・フランセーズという映画博物館があったので、最後の最後までMuseum Passを使って入場する。ガイド無料貸し出し(ただし仏語か英語)があったので借りようとしたら、またパスポートの提示を求められた。

「パスポートねぇ。」

って言ったら、お兄ちゃんは

「キミだけ特別だよ☆」

って勿体ぶりながら貸してくれた。だが、ボクのリスニング能力と、映画(展示品の時代的に“活動写真”というべきか)の知識の無さのせいで、そんなに楽しめなかった。一番印象に残ったのは、トイレの案内標識だった(左下写真)。

(右写真:その辺にあった道路標識。えぇ、そりゃまぁ言われなくとも注意しますけど (~_~;))

 こんなところで、パリの旅はおしまい。露店で買ったサンドイッチを食いながらTGVを待って、夜11時過ぎにディジョンに戻った。…次回、パリに行くのは来週帰国の時。夜に着くので観光はできないが、またもや日本からの来訪者があるので、無事に出会って夕飯を一緒に食べるのが楽しみだ。


これぞ合同コ○パ (09年3月11日)
※ このコラムに写真はない。それは、話の中に登場するイタリア人女性

「日本人って、メガネかけて、リュック背負って、カメラ持ってるイメージだったけど、アナタはイメージと違うわ。」

なんて言われてしまったからである。いゃいゃ、ボクは典型的な現代の日本人っ子ですけど(-_-;) それに、写真好きは日本人だけじゃないし、メガネだって世界中みんなかけてると思うんだけどね…。でも兎に角、その時はいつもカバンの中に入れているデジカメを取り出すタイミングを失ってしまったわけだ。いっそのこと、Hanazakiのように一眼レフを持っていた方が、もっと気楽に写真を撮れるかもしれない…。
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 先週、ギオン(カナディアン)がボクを留学生の集まりに誘ってくれた。彼も誰かから伝えきいただけだったが、何でも留学生がコーヒーを飲みながら各国の言葉で語り合う場だという。日本人とは言わずとも、フランス語を母国語としない人達と話してみたかったし、その日は18時頃研究室が停電してしまい、帰ろうとしていたところだったので、一緒に行くことにした。
 とりあえず、ギオンの後に続いて到着したところは、パブ(--;) いゃいゃ、コーヒー飲む場所ちゃうやん。翌日も研究室あるんすけど。。。まぁでも、せっかく来たのでビール一杯くらい…と思って注文して待っていると、いきなり青年に話しかけられた。アメリカ人だ。やっぱり、ここは留学生が集まる場所らしい。で、ギオンと共に、そのアメリカ人青年に付いて店の奥に行くと、

そこはピャラダイス (>_<)

8時だよ、ヨーロッパの美女全員集合

状態。ボクが座ったのは、チームイタリア(チームアジアはなかったので…)。ソバージュ髪の美女に、イタリア語とフランス語を勉強中の超キュートなチェコ人、仕切り役のジェスチャーが大袈裟な明るい女の子、それに男子3人。「コーヒーを飲みながら語り合う」なんてウソで、全員酒を飲み、合同コ○パさながらの質問の応酬であった。ただ、みんな(ボク以外)それなりにフランス語が話せたので、ひとたびフランス語で会話が始まると、途端に取り残された。こんな時って、みんなに合わせて頷いたり笑っても変だし、露骨につまらなそうな顔をしても申し訳ないし、どーいう顔をしていればいいのか悩む(苦笑)
 その後も、入れ替わり立ち替わり、色々な人と話をした。ルーマニアをはじめ東欧の女性は、今すぐ日本に行った方がいい。全員モデルになれる。あと、金城武と妻夫木聡を足して2で割ったような超イケメンが

「ワタシ、オーストリアですが、おかあさん日本人です。」

と日本語で話しかけてくれたりもした。キミも今すぐ日本に行った方がいい。彼のお母さんがどんな人かはしらないが、宮沢りえが“あの”お母さんから生まれてきたのも頷ける。ハーフはずるい。

 結局、12時近くまでみんなと飲んで帰宅。チェコやイタリア、ルーマニアの子達の多くは、実はボクの隣の学生寮に住んでいることがわかった。この学生寮、ほぼフランス人しかいないと思ってたけど、けっこうヨーロッパの国々の人がいるみたい。まぁ、ボクにはフランス語もイタリア語も区別がつかないんだが。


劇的ビフォーアフター (09年3月4日)
◎ 『オスカー賞を横目に…』 09年3月3日更新
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フランスに来た日本人観光客がやらないようなことは何かと、いつも考えている。ボクはそーいうことをやりたいのだ。
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◎ 『髪のお手入れ』 09年1月17日更新
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あとフランスにいる間に絶対モサモサになるので、こっちで髪を切ってやろうと決意、はしてないけど思案しているアツローでした。
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っつーわけで、

髪切りに、美容院行ってきました! (゜_゜;)

Downtown Dijonのこんな美容室に入り、
このお姉さんに切ってもらって…

こんなんなりました!

…って、オチの写真の予定だったのですが、このお姉さんわりとカット上手だったので、日本で切るのと変わらない感じになっちゃいました。安心したけど、ちょっと残念 (x。x)(オレは何を目指してるんだ!?)

 あと、12ユーロで激安でした。
 まぁ、それもこれもギオン(カナディアン)に一緒に付いてきてもらったおかげです。美容師のお姉さんは、いっさい英語しゃべれなかったので、髪の長さとか、髪をピーって一直線に揃えるなとか、全部ギオンに通訳してもらってから切ってもらったのです。ありがとう。
 因みにレナ(ロシア人美人ポスドク)は以前、フランス語話せないのに単身美容院に乗り込んで、自慢の長い髪をばっさり切られて一週間泣き続けたらしく、それ以来怖くてフランスで美容院には行けないそうです。どんな髪型でも美人っすけどね。


オスカー賞を横目に… (09年3月3日)
 フランスに来た日本人観光客がやらないようなことは何かと、いつも考えている。ボクはそーいうことをやりたいのだ。

「そうだ、フランスで映画館に行こう!」

と思い付いて、気になってるブラッド・ピットの『ベンジャミン・バトン』(The Curious Case of Benjamin Button)についてエリック君に調べてもらった。しかし、ディジョンにある映画館は、すべてフランス語吹き替え版での上映のみ。フランスでは、映画館でも吹き替え版が主流(特に地方では)らしい。「フランス語吹き替え版こそ、観光客が見ないであろう映画じゃないか!」という気持ちと、「英語版だったら頑張ってみようかなぁと思ってたけど、フランス語版じゃ全く理解できんしなぁ…」というアンビバレントな気持ちが交錯中。

 代わり、といっては何だが、最近はちゃっかり日本の映画やドラマも見ている。蒼井優やっぱ素敵。血液型の4夜連続ドラマ全部見た、水川あさみの関西弁ステキ。ど、どうやって日本のテレビドラマなんか見たの!? って、それは中国と韓国の無法地帯に礼を言うしかない\(^^:;)

 たぶんボクが芸能人だったら、こーいうこと(↑)書くと問題になるんだろうね…。将来ボクが有名になって、Migrants@GALAXYが何万人の目に晒され、炎上しかけたら削除しよっと。。。

 芸能人のブログでひとつ思い出した。ボクは有名人、一般人問わず「面白いな」と思うブログをいくつか見てるが、ふかわりょうの“週間ふかわ”はけっこう好きだ。何が面白いかって、彼の考えていること・笑いのない文章と、テレビを通じてもっていた彼のイメージとのギャップが。何も考えてない人にあーいう文章は書けない。他にも紹介しようと思えばいいブログはあるけど、Migrants@GALAXYの読者が流出する危険性があるので紹介しないっ!


パリagain その3 (09年3月2日)
 ◎ なぜ予約していたユースホステルに泊まれなかったのか?

それは、パスポートを忘れたからである。単なる海外旅行でパリを訪れていたならあり得ないミスだが、普段ディジョンにいるときは持ち歩いていないので、すっかり忘れてしまっていた(+_+)

「はぁ!? パスポートがない?無理です、お帰り下さいm(_ _)m」

まぁまぁユースホステルごときでそんな固いこと言うなよ、オッサン。と思ったが、頑なに拒否し続けるので、段々こっちも腹が立ってきて、全部キャンセルして立ち去った。
 そんなわけで、夜8時からその日の宿探しをする羽目になった。幸い、パリ郊外といっても駅前にいくつもホテルがあったので、3軒くらい安そうなホテルに入って値段と空きを確認して、最終的にディジョンにもあるビジネスホテルに泊まることに決めた。受付の人に「パスポートないんすけど…」と言ったら、クレジットカード番号と電話番号(勝手に研究室の電話番号書いといた)を控えられたけど、あっさりOK。ホレみろ、なんださっきの態度は…とユースホステルのオッサンが余計にムカついてきた。結局2倍以上金がかかったが、おかげで快適な空間で9時間爆睡 (-_-)Zzz

 翌朝、経費削減のため昨晩近くのスーパーで買ったパンを食べて出発。最初に近くにあったラ・ヴィレット公園(Parc de la Villette)内の科学・産業博物館常時展のみMuseum Pass可)へ。ここの最大のアトラクションはジェオッド(Geode)という巨大スクリーンの映画館だが、Museum Passは使えず別途15ユーロも払わなければならなかったので、やめた。常時展の方は色々工夫されているが、化学コーナーに『フラーレン (C60)』と書かれたカーボンナノチューブの模型が置かれていたので、一気に信用できなくなった (^_^;) わざわざパリに来て訪れるほどの価値はないだろう。
化学以外の人のために“フラーレン (C60)”は球形の分子で、“カーボンナノチューブ”はその名の通り、炭素でできた筒状の分子。いずれも炭素のみで形成された分子という点では共通だが、鉛筆の芯とダイヤモンドくらい別物。)

 再びメトロで市内に戻り、次に向かったのは国立近代美術館Museum Pass可)。ポンピドゥー芸術文化センター(右写真)の5, 6階にある。ミロやマティスなど良い作品も何点かあったが、思いっきり現代のアートは

「で、何?」

とツッコミたくなるものが多かった。芸大生が行ったら喜びそうな感じ!?

(左)ミロ、(中)マティス、(右)不明、ボクには松村邦洋に見えて仕方なかった。

 続いて、歩いて近くのピカソ美術館Museum Pass可)へ。こじんまりとした美術館だが、抽象的な絵だけではなくて、ピカソの初期の作品や青の時代、彫刻などもあって楽しめる。館内撮影禁止だったので、残念ながら写真はないんだが…。尤も、館内撮影禁止と書いてあるのに、写真を撮ってる人は何人もいたが(-_-;)

「この絵知ってる〜!」

とか言いながらフラッシュたいて写真撮ってた日本女子3人組に、よっぽど「恥ずかしいから止めて」って言おうかと思ったが、関わりたくないので堪えた。

 アツロー、美術館巡りの旅はまだまだ続く(次回、完結)。


波長と位相 (09年2月28日)
 緑色の台所用洗剤に、ピンク色のトイレットペーパー。青リンゴの匂いにしたからって、別に液体まで緑色にしなくていいよ!“Pure & Clean”って、ぜーんぜんピュアちゃいますやん!! アメリカもそうだったが、なぜ外国ではこーいう不必要な着色をするんだろう…。

って、あまり“色眼鏡”で見るのもよくないかな!? 白いトイレットペーパーだって漂白してるんだから、本来の紙の色ではないわけだし。。。

 この前、みんなで話してる時に差別の話になった。最近、ネタがなくなってきたせいか or 仲良くなったせいか、各国の歴史、考え方、宗教とか深い話が多いんだよね。高校時代、世界史も日本史も途中で投げ出してしまったボクには、海馬に眠る記憶を必死に叩き起こしながらヒヤヒヤもんの会話だが (^_^;) で、そんな会話の中で

「日本にも差別ってあるのかい?」

と聞かれたわけである。こーいう問題って、難しいし、できれば触れたくないとボクは思ってしまう。「そんなもん、日本にはねぇよ。」と突っぱねたいところだが、感情論に走っていては何も見えてこない。現実問題として、日本に差別がゼロかというと、そんなことはないだろう。
 フランスにも未だ差別があるという。アフリカ系黒人は就職しにくいという現実があるようだし、ボク自身差別という程ではないけど「コイツ、完全に俺のこと(日本人だってことだけで)見下してるな。」とか「ぁ、今この人達ボクの悪口言ってるな。」とか感じることがある。フランス語で話しさえすりゃボクには理解できないだろうって思ってるみたいだけど、そーいうのって周りの雰囲気で何となくわかってしまう。

 日本とフランスで違うなぁと思うのは、『見下す』ということと『異質なものとして排除する』ということかな。たとえば話に出た肌の黒い人達、フランスにはたっくさんいるし全然珍しくない。けど、白人の中には(ここ大事ね、全員とは言ってない。非インターナショナル人)、彼らを見下す人達がいる。一方、島国日本の場合、肌の黒い人という存在自体がわりと珍しい。だから多くの人が即座に、自分と違う存在を意識する。意識すること自体が差別だと言われればそれまでだけど、しかしそこに軽蔑が含まれているのかというと、ボクはそうは思わない。つまり例えその人が白人であっても、他のアジアの人であっても、同じように“外国の人”と感じているだけだと。それは時に好意的な眼差しでもあり得る。ところが、もっと話が身近になった時(たとえば近しい人が外国の人と結婚するとか)、日本人の中には自分と違うものを排除しようとする人達がいる。

 では、日本に『見下す』という類の差別がないかというと、それはまた別問題なんだけどね…。

 ふぅ、次はどんな話題が振られるんだろう?中川さんのことは何も聞かれなかったけど、日本の政治についてアバウトな質問が来たらボクはまとめきれないだろうなぁ、と密かに怯えている。


日本晴れ (09年2月28日)
 2月28日(土)、今日はホントにいいお天気だった。気温も、慣れと実際高くなっているのとで、全然寒く感じない。寮の管理人のおばさんに会った時も、「今日は空が青いわね (^_^)」って言われた。もちろん、こんなことフランス語で言われてボクが理解できるはずもなく、何度も何度も空を指さしながら“ブルー”と説明されて、ようやくわかったんだが。

 この管理人のおばさん、とってもいい人で、会うといつもにこやかに挨拶してくれる。ただ、ボクが全くフランス語しゃべれないのと同様、おばちゃんは全く英語しゃべれないので、会話が成り立たない。それでも、今日みたいに、おばちゃんは何度も説明してくる。ボクが “(・o・)??” という顔をしていると

「●△※□☆。」 → 「●、 △、 ※、 □、 ☆。」

に変わるが、ボクにとってはゆっくり話せばいいって問題じゃないのよ、ゴメンねおばちゃん。因みに、青色はフランス語で“ブル”なので、かろうじて理解できた。後で調べたら“空はシエル(ciel)”シエルブル。あぁ、そのせいか、おばちゃんが最初「シャブ」と言ってるように聞こえたのは。


パリagain その2 (09年2月25日)
 オルセー美術館(Museum Pass可)は、むかし駅舎として使われていた建物を利用して1986年に開館した美術館である。ほすこ君や研究室の人がみな「オルセーは良いよ!」と口を揃えるので、ひねくれ者のボクは正直そこまで期待していなかった。

いやぁ〜、良かったよ!(~_~)//

ルーブルほど大きくはないが、見応え十分だった。というより、ルーブルよりオルセーの方がボクは断然好き。ただ、Museum Passとは別にオーディオガイド(5ユーロ)を借りてみたが、コイツは解説が長過ぎた。借りて損することはないと思うが、いちいち聞いてたら前に進めない(^_^;)

 ボクが最もいいなぁ〜と思ったのは、ゴッホの自画像。色の使い方とか、背景の模様とてもいい。左下写真は、美術館の前にある看板を写したもの。他にも甲乙付けがたい作品(有名どころだと、ゴーギャン、セザンヌ、モネ、ミレー、ルノワールなどなど)がたくさんあって、3時間近く滞在してしまった。作品の写真(フラッシュ不可)を全部載せてしまうと面白くないので、やめとくけどね…。


 予想外にオルセーで時間を使ってしまったため、オランジェリー美術館に行くのは諦め、オペラ座の方へ向かってブラブラ歩いていくことにした。すると…

サッポロラーメンMuseum Pass不可)。

だってー、どうしても食べたくなったんだもん。サッポロラーメンがオレを呼んでたんだもん。。。ヨダレを垂らしながら外のディスプレイを見つめた後、一歩店内に入ると、そこは

日本語・中国語・フランス語

が飛び交う異質な空間であった。
 オーナーらしき日本人のおばちゃんが日本語で注文を聞きに来たかと思えば、注文を受けた厨房で「スタミナ拉麺☆▼□●△※ニーハオ!」と中国語が飛び交う。拉麺を食べ始めてもまだ水が来ないので「すみません、お水ください。」とバイトのネーちゃんに声をかけたら、渋い顔をしている、どうも中国人だったらしい。英語で水を注文し直したら、渋い表情のまましばらく考えた後、急に笑顔になり

「Ah〜、ウォーター!ダッコ。」

フラ語(『わかった』の意)で返してくれた。
 拉麺の味は、けっこうまともだった。まぁ、正確な判定かどうかはわからんが、この際中華料理でも日本料理でも何でもよかった。隣のフランス人の兄ちゃんが、餃子を食べ終わった後のソイ・ソースを飲み干したのと、ボクと同じスタミナ拉麺を一口食べてからやはりソイ・ソースを5回しくらい追加したのが気になった。拉麺、醤油味なんすけど (-.-)

 まぁ、そんな感じで楽しい夕食(因みに9ユーロ)を食べて、次に立ち寄ったのはフランスのデパートギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)。メンズ館は、新宿伊勢丹か阪急梅田メンズ館にでも行けば十分かと。食品館は日本人多過ぎ!値段を見たけど、とってもお高いので、9割9分が観光客(オレ含む)、残りがフランスで暮らす金持ちの日本人といったところだろう。
 あまり面白くなかったので、何も買わず早々に退散。日もすっかり暮れてしまったので、予約しておいたユースホステルに向かうことにした。メトロに乗って郊外のHoche駅で下車、薄気味悪い路地を通ってユースホステルに到着!
まぁ、泊まれなかったんだが (-_-;)

次回へ続く〜。


パリagain その1 (09年2月23日)
 2月21日から22日にかけて、再びParisへ行って参りました。
 今回の目的は、ズバリ美術館巡り。前回はルーブル美術館にしか行けなかったので、今回は他にも数あるパリの美術館を訪れたいと思ったからだ。

 こーいう目的でパリを訪れるなら、“Paris Museum Pass”がオススメ。これは行きのTGVの中で計画を立てる時に『地球の歩き方』を読んで知ったのだが、32ユーロ(連続2日間有効)でかなりの施設(美術館だけでなく、凱旋門やベルばら宮殿なども)に入ることができる。5箇所も回れば元が取れるし、いちいちチケット売り場に並ばなくていいので楽チンだ。

 12:37 Gare de Lyon着。駅構内の information(観光案内所)で“Paris Museum Pass”を購入した後、メトロで中心地へ。フォーロム・デ・アール (Forum de Halles)と呼ばれるショッピング街付近を散策し、その辺でパンをかじる。

(左)街角でなんかのデモをやっていた。拳銃もった警官がたくさんいた。
(右)St-Eustache教会と、その前にある謎のオブジェ。

 まず最初に見学に行ったのは、シテ島(ノートルダム大聖堂があるセーヌ川の中州)にあるコンシェルジェリー(Conciergerie)サント・シャペル(Ste-Chapelle)

 コンシェルジェリー(Museum Pass可)は、元々は守衛のいたシテ王宮の一部だったらしいが、フランス革命後は牢獄として使われていたらしい。それ故、綺麗な外見とは裏腹に、内部には鉄格子やマリー・アントワネットの独房などがあるが、サンフランシスコにあるアルカトラズ島の見学に比べると、恐いモノ見たさという点では迫力に欠ける。まぁ、そんなものをここで求めるべきかどうかはわからんが。。。
 サント・シャペル(Museum Pass可)の見所は、なんといってもステンドグラス。階段を上っていくと、突如ステンドグラスで囲まれた空間が現れる。「うわぁ〜」と思わず声が出てしまうくらい美しい。しばし、その場で立ちつくしてしまった。


 次なる目的地はオルセー美術館!ここはホント良かったな〜(^_^) 次へ続く。