Miscellany

時間の重み
(11.12.31)
 新聞紙で作られたエコバッグをもらった(右写真)。もちろん耐水性はないが、なかなかしっかりしていて使える。産総研の人事部バリアフリー推進室チェレンジドチームというところで、知的障害または広汎性発達障害のある職員が作っているらしい。

 「これはいい!」と思って、このエコバッグを母親に渡した。母親は養護施設でボランティアをしているので、何かに活かせないかと思ったからだ。実際、母親はエコバッグに興味を示してくれて、養護施設の先生に見せたりもしているようだ。

 エコバッグの話を通して、うちの母親がなぜボランティアを続けているのか、その思いを初めて聞いた。なんたって、もう

「17年」

も続けているのだ。

 これは、すごい事だと思う。生半可な気持ちでは、とてもこんなに長くは続かない。一時的な感情の高ぶりによる“ボランティア運動”とは異なる。ボランティアの性質上、ボクはこの 重ねた時間強い決意 をみる。

 …積み重ねた時間の長さに、みんなはどれくらい思いを託しているのだろうか?この一年を振り返ってみる。今年も変わらず続けられた事、止めてしまった事、新しく始めた事。。。流れる時間の中で、ボクは何を大事に思い、何を選んできただろう。

 好運も、反省もまた来年に活かしましょう!みなさま、良いお年を。


ダサイタマ
(11.12.30)
 つくば駅前のゆうちょ銀行ATMに

「さいたま支店 つくば出張所」

とある。な、なぜ埼玉!? と不思議に思って調べてみたら、茨城県にはゆうちょ銀行の支店がなく、「さいたま支店」が管轄しているかららしい。これは千葉県でも神奈川県でも同じ。茨城在住・元千葉県民としては、埼玉に管轄されているなんて、ちょっと納得いかないな (^_^;)

 ついでに、つくばローカル話を…

つくばに少な過ぎるもの
1)街灯:とにかく道が暗い、暗すぎる。
2)本屋:梅田の本屋乱立を少しは見習え!ブックオフのような古本屋もほしい。
3)定食屋:メシ飽きたー (>_<) ドンドン痩せていく。。。
4)愛想のいい定員:もう少しみんな…笑ってほしい。

つくばに多過ぎるもの
1)美容院:つくばの人はみんな、髪型がオシャレ。というわけでもない。
2)ラーメン屋・とんかつ屋:もう少し、胃にやさしいものを…
3)ドラッグストア:みんな、そんなに何を買うんですか?
4)夜10時に閉まる居酒屋:無意味。

つくばに移り住んで、早9ヶ月。大阪より、東京より、朝晩の冷え込みが激しい。つくばで本格的な冬を乗り越えるには、心の温もりが必要、だ。


ボクは水曜生まれ
(11.12.21)
 研究室のメンバー♂が、奥さんが出産を控えているということで、ソワソワしている。

 ボクも気になり、「奥さんは病院なの?陣痛は?へぇ、日曜に生まれると余計にお金がかかるんだぁ。」などと会話してたら、後輩の中国人♀が、

「ATさんは、出産について色々知っていますね。Do you have lots of experiences?

と聞いてきた… (-_-;) 未婚のボク にたくさん経験あったら、色々マズイだろ。。。

一度たりとも経験ねぇよ!!

 中国人♀はニヤニヤしながら、「Just kidding... ATさん、いつもお世話になっています。色々教えてくれてありがとうございました。来年、また会いましょう!」と言い残し、意気揚々と中国に帰省(冬休み)していった。

 う〜ん…コイツ、ボクの事を完全になめきってるのか、色々な事 を知ってる先輩として頼りにしているのか、よくわからん(笑)とりあえず、結婚の段取りと出産については教えられないからな!


11.12.23 追記
無事に元気なお子さんが生まれたそうです。よかった〜、おめでとう!


ムーンライト見ながら
(11.12.13)
 先週末、皆既月食になりましたね。みなさん、赤くなった月を見られましたか?カメラ片手に、外に出た人も多いでしょう。。。

 でも!昨日・今日、月の写真を撮った人は、ほとんどおるまい (^_^;)

というわけで、皆既月食後の写真→

あまり上手に撮れなかったが、雲が上空に伸びて、美しかった。

 この日の月は、欠けることなくじーっとをボクを照らす。月明かりよ、そんなに照らすな!…最近、飛蚊症のようにやるべき事、考え事がちらつくボクをそんなに責めてくれるな!ボクだって「一つずつ片付けていこう」と、焦る自分をなだめているところなのだ(笑)
 そうだ、今年のアツロー的漢字は「揺」だな。。。地震を踏まえての漢字だけれども、ボク個人も揺れ動きの多い一年だった。揺るがないモノを手にするための「間」の一年。

 来年は、見えてきたモノを少しずつ手にしていく一年にしようと思っている。


Try to Believe
(11.11.26)
 まだ29年弱しか生きていないけれど、ボクにだって昔のことを思い出して懐かしんだり、後悔したりすることがある。
 ただ、それらを振り返ることはできても、過去に戻ることや、変えることなんてできない。充実していた過去も、消し去りたい過去も全てを踏まえて、今ここに立つ28歳の自分がいる。自分って、いったい何者なんだろう?昔の自分とずいぶん違うじゃないか…どっちが本当の自分なんだろう?

 「どっちも嘘偽りない自分です。人間とは、そういう矛盾と変化を抱えて生きているのです。」なんて言ってしまうのは、ある意味、容易い。しかし、今ここにある現実と向き合おうとするとき、また「今の自分を信じられるか、信じられないか?」という問いに答えを求めようとするとき、過去と今(やがて過去になるのだけれど…)のどちらに不変的要素を多く見出せるかを “嘘偽りなく” 判断しなければならない。

 ボクは、できる限り、今の自分を前向きにとらえたい。充実していた過去にすがりつきたい気分ならば、過去の自分を信じて今を変える努力をしたい。充実している今があるならば、(ときに)過去と決別するくらいの勢いで不変的要素を増やしたい。

 自分以外の人間を信じるということは、もっと難しく、根気の必要な作業である。以前、「アツローは、基本的に他人に興味がないよね。」と言われてしまったことがある(何度も…)。いゃいゃ、ボクは色々な人の考え方や行動に興味があるよ、と反発した。にも関わらず「他人に興味がない」と感じさせてしまったのは、ボクが根本的に他人を信じようとしてこなかったからではないかなぁ、と最近思っている。

 自分以外の人間の過去をすべて知る事なんてできるはずもない。けれども、その人が今どちらの方向を向いているのか、どこに不変的要素(核となるもの)を見出そうとしているのかを知ろうとすれば、概念的にはその人の過去を含めてすべてを共有できる。
 逆に言うと、(結果的に信じられるか否かは別として)このプロセスを放棄してしまっては、目の前にいる生身の人間を見ていることにはならない。ひょっとすると、今までのボクは他人に興味をもっているようで、このプロセスの “途中棄権” を繰り返していただけかもしれない。自分が傷つく事、裏切られる事が怖いから。。。

 家族、親戚、長い付き合いの知人がそうであるように、信じる事ができる相手との付き合いは、他とは違ったものになる。そういう相手が、これから先、あとどれくらい増えるかな…。自分自身としっかり向き合い、前を見て懸命に生きようとする人がいれば、ボクも その人をちゃんと知ろうとする、信じる努力をしてみたい。


新型コスプレ
(11.11.20)
 電車に乗ってたら、至る所にシミの付いた きったない白衣 を着て、ヘッドフォンをしたお兄さんが乗ってきた。一瞬目を疑った。しばらくチラチラ観察していたが、どうもその汚い白衣を オシャレ で着ているようである。

 世の中、色んな感覚をもった人がいるんだねぇ (^_^;) あの白衣、どこで買ったのかなー。

 因みに、化学者は白衣を着て、外出することはありません。あと、実験の上手い人は白衣をほとんど汚しません。これを彼に伝えてあげたかった(笑)


炭酸固定
(11.11.20)
 炭酸水との初めての出会いは、小学校低学年のとき、ウィーンにて。レストランで、オヤジが

「水よりソーダの方がおいしい。」

と言って注文した。てっきりボクは “サイダー” を注文したのだと思って、少し飲ませてもらったら…
激まずい (>_<;) ぜんぜん甘くなくて酸っぱいのに、なぜかシュワシュワしている。こんなマズいものを、なぜ好んで飲むのか、お子ちゃまアツローは理解できずにいた。

 大学に入ってビールやウィスキーの味を覚えてから、もはやボクは甘い飲み物をほとんど飲まなくなっていた。だから、再び炭酸水なるものを手にしたときの感想は、おいしい〜。酒飲まないときだったら、炭酸水だけでいけるね。フランス、ドイツにいた時は、毎日こればっかり飲んでたし、今でも常備している。日本では、でっかいペットボトルの炭酸水がほとんど売ってないのが残念だ。

 以下は完全に人から教えてもらった受け売りだが、実はスーパーに並ぶ炭酸水は種類によって味が違う。今度、スーパーで炭酸水の成分表示を確認してみよう。「クエン酸 + 重曹(炭酸水素ナトリウム)」と書いてある炭酸水は、ややしょっぱい。なぜなら、炭酸(二酸化炭素)を上記の中和反応により発生させているので、その副生成物として が生成して水に溶けているから。一方、「二酸化炭素 + 水」のみから作られている炭酸水は、そのものの味しかしない。同時に飲み比べてみれば、その差は歴然とすると思う。ボクは後者の方が好きだが、このような昔ながらの製法による炭酸水は案外少ない。Wilkinsonさん、もう少し頑張ってください。はて、ボクがウィーンで最初に飲んだ“あの”酸っぱさは、どっちの炭酸水だったんだろうなぁ。

 余談、有馬に炭酸源泉を飲める場所がある。炭酸水好き大人アツローはすぐ食いついたが、この源泉はとても飲めたもんじゃなかった。天然はいいけど、鉄分の味はきついぜよ。。。この一帯は炭酸を含む鉱泉が多かったらしく、実は三ツ矢サイダー発祥の地も有馬温泉の近く(川西)にある。調べたら、サイダー製造には「鉄分を多く含むため、鉱泉から炭酸のみを抽出して使っていた」らしいけどね…やっぱ有馬の炭酸源泉は直で飲むもんじゃなかったのか。


幸せな結末
(11.11.05ー06)
 土曜日@軽井沢

 「夏の避暑地」としてのイメージが強い軽井沢でしたが、秋の軽井沢、ありです。


 日曜日@福岡

 写真は、太宰府天満宮。道真様へ今までのお礼。そして、今後のお願い。


みなさま、
本当に素敵な週末をありがとう!



きびに通ずる後輩
(11.9.19)
 週末、飲みに行こっかな〜と思って、TKB大の後輩にメール。そしたら、

「いま学会で岡山滞在中。発表も終わって、イェーィ!(^o^)/」

と、ふざけたメールが返ってきた。クソッ…と思いながら、スーパーへ総菜を買いに行く。レジを終えたところで、その後輩から今度は電話。

「アチュロー!!!
Why 酒のみたい?いまからオカヤマ来る?」


声の主は、明らかに前研究室の韓国娘である。完全に酔っぱらっている。クソッ、これはオレへの当て付けか。そっちは楽しそうな飲み会でけっこうだが、オレの夕食はゴーヤサラダとレトルトカレーになっちまったんだぞ。

 …で、今晩、再び後輩から連絡。

ぁ、アツローさん。
土産買ってきたんで、渡したいんすけど。


くれたのは、岡山名産の「ままかり」。ニシン科の魚らしい。焼きままかりと、酢漬けままかりのセット。

ままかり、旨っ。
 後輩よ、アツローの心を読んだな。なかなか粋な演出をするじゃないかぃ。許す。しばらく、このままかりを ビール 炭酸水 の肴にさせていただきます。というわけで、次のコラムは炭酸水の話。


未来予想図
(11.9.18)
 また一人、近しい人から結婚式の招待状を受け取った。後輩から、生まれたばかりの子供の写真も送られてきた。そんな折、初めて福山雅治の「家族になろうよ」を聞いて、涙が出そうになった(笑)
 そういう年齢になったんだな、と思う。自身も、少し先の将来について考えないわけではない。

 少し前、オヤジに「オヤジは今のボクくらいの頃、何を考えてたの?」と尋ねたことがある。

オヤジ:「既に子供(姉)が生まれていたので、家族と目の前の仕事のことだけ。」

うちのオヤジは、無口な人間ではないが、哲学や人生を語ることはほとんどないので、何だか印象に残っている。

 ある教授の先生には、こんなことを言われた。「家族をもったら、研究に対する責任感も全然違う。『3年後はプータローかもしれないですね、ハハ』(←アツロー発言)なんて、冗談でも言えなくなるわけだよ。(中略)だからキミ、早く結婚しなさい。」

 覚悟のないこんな自分のボンヤリしたイメージと近況を、古い友人に話した。すると、

「アツローのことを“爽やかないい人”だと思っている人は、アツローのことをほとんど理解していない。
アツローのことをよく知るようになると、その気難しさに耐えかねて離れていく。
その気難しさを受け流してくれる人、あるいは“集中すると一つのことしか頭で処理できない単純明快なバカだ”と悟ってくれる人が、あなたの側にいられる人です。」

アツロー:「ふーむ、なるほど。」

「『なるほど』じゃない!他の人への配慮が足りない。アツローはもっと素直に自分を見せないとダメだ。そうでないと、また人を傷付けることになる。」(←“また”は余計だよー。

 あとは延々と説教された。他の友達も、そいつの主張に「うんうん」と頷いている。アツローの味方はいないのか!でも、アツローという人物をここまで見抜き、かつ指摘してくれる友達がいるのは、ある意味ありがたいことである。

 自分自身、そして周りにいてくれる人とのつながりを見つめ直さないとね。30年後、自分の子供に「30歳前後の頃、何を考えてたの?」と尋ねられて、

アツロー父さん:「研究と家族のことだけ。」

アツロージュニア:「“研究”が先か〜い!」

なんて会話ができるように(笑)


Minority
(11.8.26)
 中国からの留学生が増えて、実験室の割り当てが「中国人2人とボク」になった。2人といっても、中国人は“群れる”習性がある(ジャパニーズもか)ので、何かと他の中国人達が集まってきて、談話が始まる。

 何しゃべってるかわかんねぇ (@_@)

 一応、ボクは 我が日本国の研究所 にいるんすけどね。。。この研究所は、どこの国に支えられているのか、よくわからない。完全ボクが マイノリティ になってるんですけど(苦笑)

 しかし、別に彼ら中国人留学生を非難しているわけではない。まだ慣れていないことも多々あるので教えるこっちも大変だが、少なくとも今まで接する限り、礼節をわきまえている。向上心もある。

 彼/彼女らくらいのレベルが、中国の標準となれば、これはやっぱり脅威だ。向こうには10倍以上の人間がいるのだ。とてもじゃないけど太刀打ちできない。
 日本の若手は、もうちょい真剣にやらないと Minority どころか、Minor な研究者になり下がってしまう。と、自分を鼓舞している今日この頃。


エロ侍
(11.8.8)
 留学生と ピンクな話 をしていて、ふと「このニュアンスのピンクという単語は英語でも通じるのだろうか?」と疑問に思い、辞書を引いた。

 そしたら、pink という単語には “なでしこ” という意味があることを知った。ピンク色 は、なでしこの花の色に由来するという。pink という単語にはまた、“左よりの人” という意味もあるらしい。国民栄誉賞をもらった彼女達の愛称が “Pink Japan” じゃなくて良かった (^_^;)

 しかし、“Pink” という英単語には、日本語の ピンクなニュアンス は含まれない。英語では、ピンク映画は “Blue Movies”、下ネタは “Blue Joke” という。

 多いに納得した。(健闘しているとはいえ)日本男子サッカーが国民栄誉賞には程遠いワケを。
 今すぐその愛称 “SAMURAI BLUE” を変更するべし。日本語を使うんだ、エロ侍!


今夜も眠れない
(11.7.23)
 読み応えのある本は、ボクの睡眠時間を削るので、悪い本だと思う。

 ま、それはさておき、生物無機化学の某先生による書評を見て、吉村昭著『冬の鷹』を手に取った。

 江戸後期、蘭医学書の『ターヘルアナトミア』を翻訳した『解体新書』が出版された。翻訳者の名には 杉田玄白。しかし、実際にこのターヘルアナトミアを読み下し、翻訳したのは 前野良沢 だった。今でこそ、この前野良沢という人物の名は多少は認知されているが、解体新書に翻訳者として名を連ねなかったことで、名声を得た杉田玄白とは対照的な人生を送った。『冬の鷹』は、前野良沢の生き様に焦点を置き、杉田玄白のそれと比較しながら描いている。

 解体新書の翻訳者に前野良沢の名が無いのは、「不完全な箇所が残されている状態で、出版することは道義に合わない。それに、名を残すために蘭学に勤しむわけではない。」と 前野良沢が拒んだ ためだとされる。一方、杉田玄白は「たとえ不完全な箇所があっても、一刻も早く出版することで、日本の医学の進展に貢献すべきだ。」との立場を取った。自らの名を残したいという欲も、もちろん多少はあっただろう。

 某先生の書評にもあるが、前野良沢と杉田玄白の対比は、研究者としてどうあるべきかということにほぼそのまま置き換えることができる。
 前野良沢の学問(蘭学)に対する真摯な姿勢は、科学者が実験結果に向き合うべき態度 そのもの である。しかし、得られた結果を世に示す(あるいは世に問う)ことも、科学者としての重要な使命である。そういう意味では、前野良沢は自分の名前をはずすことで、翻訳した文章に対する責任を放棄してしまったともいえる。

「もし何かを表現できないなら、それは存在しないのも同じだ。」

これは村上春樹『風の歌を聴け』の一節にあるセリフだが、ボクはこれを実験ノートの1ページ目に書くことにしている。
(色々と誤解を生みかねない表現でもあるので、真意を知りたい人はボクに聞いて下さい。)

 杉田玄白、前野良沢どちらが欠けても、あのタイミングで解体新書を出版することはできなかった。この二人の人物から反面教師的に学べることは、バランス感覚だろう。どちらか極端に偏った研究者というのは個性的で魅力的な人もいるが、よほど力がないと厳しい。

 本書では、平賀源内 を背景に登場させることで、玄白・良沢の対比をより鮮やかにしている。異なるベクトルをもつ才能と才能のぶつかり合い。実に面白く、また一研究者として色々なことを考えさせられた。

 いやはや、つくづくボクの睡眠を削る悪書であった (^_^;)


帰阪
(11.7.20)
 3ヶ月半ぶりに関西へ。まずは馴染みの中華料理屋「いこい飯店」に直行。うむ、相変わらず焼飯がうまい (^o^) そこから3日間、色々な人達に会い話し、休日はあっという間に過ぎてしまった。

 やはり9年間も慣れ親しんだ地に行くのは、ボクは関東人だけれども「懐かしい」気持ちになった。大阪に“帰る” という感覚さえあった。しかし、3ヶ月半とはいえ(当然ながら)もはやボクの知らない大阪もまた、そこには存在していた。新しい研究室のメンバー、新しい大阪駅ビル、いたはずなのにもう大阪を離れていなくなってしまった人々。もう自分の居場所はここではないのだな、そんなちょっぴり寂しい気持ちも沸いてきて、何だか不思議な気分になった。

 行きの新幹線は、つくばからすぐ着いたのに、帰りは遠く感じるなぁ。ホントに少し遠くなったんじゃないか!? 死ぬまでには、リニアモーターカーに乗って大阪に来てみたいな…。とりとめもないことを考えながら、少し眠ろうとしたが、どうもシューマイのニオイがプンプンしてしゃあない。
 チラリと隣の席の30代女性の方を見る。でっかく 551(大阪で有名な中華チェーン)と書かれた袋に入っていた弁当を頬張りながら、一番搾りをがぶ飲み している。酒を飲める女性はポイントアップだけど、これはアウトかな (^_^;) 暇つぶしに乃南アサ『ウツボカズラの夢』を読んでみたが、シューマイのにおいにかき消された。

 今回お会いしたみなさまも、できなかったみなさまも、また次の機会に。温かくアツローを迎えてやってください。アデュ


鬼怒川・日光
(11.7.7)
 …とある休日、鬼怒川温泉・日光へ行って参りました。

初日:必死で実験に「けり」をつけ、夕方、つくばから車で鬼怒川温泉へ。
温泉入って、メシ食って、飲んだくれて寝てしまったので、写真ありません (^_^;) いい宿でした。

2日日:鬼怒川温泉から日光へ。まずは日光東照宮を参拝。

(左)東照宮の鳥居。震災の影響か、人が少なかった。まぁ、これが狙いだったんだが…
(中)家康様、了解っす (・・ゞ
(右)東照宮に不釣り合いな “ビビッドばーさん” を隠し撮りするアツローを隠し撮り

 これがかの有名な見ざる聞かざる言わざるか…。立体的な彫刻で斬新だったが、意外に小さかった。

 続いて、中禅寺湖と華厳の滝へ。中禅寺湖にはアヒルがたくさん居た。華厳の滝は、予想していたよりもずっと大きく、迫力があった。エレベーター(有料)で下に降りて見る価値有り、と思います。


 帰りは、宇都宮に寄り道して餃子を食す。とりあえず 口ん中がニンニク になった ( ̄Д ̄;

 充実した休息でした!

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Last modified 11.12.31