>3/20 (Sun) 次の聖地:カジュラホー
 夜中の2時半頃、Santa駅に到着。ホームには、寝ている人がたくさんいた。目的地 カジュラホー 行きのバスは、6:30だったので、それまで "upper class waiting room" と書かれた待合室で待つことにした。
 マットを広げようとしていると、セーラー服と 機関銃 を持った警官5人がドヤドヤと入ってきた。一瞬ビビッたけど、知らぬフリをして仮眠を取ろうとすると、いきなり一人の警官が

 "Come here."

と手招きしてきた。何事かとドキドキしながら近づくと、ボクとカズは警官の両隣に座らされた。結論からいうと、ただ見慣れない顔に興味があったのか、世間話をしたかっただけのようだが、こちらとしては1メートルは優にある機関銃を携えた5人の警官にジーッと見られながら、「どこから来た?」とか「インドにはどれくらいいるんだ?」とか根掘り葉掘り聞かれると、まるで命の瀬戸際で取り調べを受けているような気分になった (^_^;)

6:30発のバスでカジュラホー へ。道が悪すぎて、アツローのやわらかい臀部がかなり痛くなった。あと、座席の下からいきなり ヤギ が出てきたときは、心臓が止まるかと思った。

 ヤギなんかバス乗せんなよ (- -メ)

と後ろの兄ちゃんにキレそうになった。よく見たら、コロコロしたヤギの汚物も転がってるし。意味わからん。
けど、インドというのは、道をフツーにこーいうの(→)が歩いてるくらいだから、ヤギごときで驚いていてはいけないのかもしれない。

 10:15 カジュラホー 着。まずホテル(Yogi Lodge)にチェックイン、安いわりに清潔でいい感じだった。

 その後、さっそくカジュラホーの世界遺産の寺院を見て回る。カジュラホーの寺院は、エロチックな彫刻 で有名である。寺院全体に、ここに載せるのも憚られるくらい(と言いつつ、一枚載せますが)、大胆かつ“せいこう”な彫刻が掘られている。


 ホントの話、彫刻は卑猥さよりも、その数・緻密さが印象的で圧倒された。ただ、この近辺には(ボク以外にも)やたらとニヤニヤしている人が多くて、インドの若者に

 "Hello!! Okay?" (^_-)

とウィンクされた時は、ゾッとした。オッケーじゃねぇし。

(左)ニヤニヤ調子に乗ってたら、おでこに何か付けられる。

(右)彫刻見過ぎて、昇天。
 ブレイクした後、レンタサイクルして、東群の方も行った。夜はホテルに帰って、フツーに食事して就寝。電車の時刻表を紛失してしまった。



>3/21 (Mon) アーグラへ
 朝5時半起床予定が、二人とも寝過ごして6時に。急いで仕度し、7時のバスに乗る。このままバスに乗って、次の目的地 アーグラ に行くこともできるが、インドのバスの揺れで12時間はキツイので、Jhansi という所で降りて、電車に乗り換えた。チケット売り場は、毎度のことだが、長蛇の列。
 しばらく並んでいたが、この日は時間がギリギリだったので購入できず、結局、当日乗車券のみ(他に座席指定券が必要)を持って電車に乗り込んだ。バスから一緒だった花田さんという方とも一緒になった。花田さんは、アジア・ヨーロッパ横断の旅の途中という強者であった。 席がないので、電車のデッキに座り込んでいたら、案の定車掌さんにえらい怒られた。ドンマイ。

 夕方 17:55 アーグラ着。Shanti Lodge というホテルに泊まった。ここもなかなか良いホテルだった(因みにホテルは、ほとんどカズの一存で決めていたように思う)。
 夕食は、花田さん含め3人で食べた(Shankara Vegis)。朝・昼は移動中で、ビスケットしか口にしていなかったので、たくさん食べた。レストランの上から、夕闇の中で白く輝くあのタージ・マハルが…。なんと美しい。「明日は早起きして、もっと間近で見るぞ!」と思いながら眠りについた。

※ 花田さんとは帰国後もしばらく連絡を取り合い、我々が帰国して数ヶ月後、無事にヨーロッパの西端まで辿り着いたようである。今はどうされているんだろうか…?