>3/1 (Tue) シッキム州へ
6時半起床、この日も街の動き出した音で目覚めた。

シッキム州へは、直接飛行機で行くことができないので、西ベンガル州のバグドグラ(Bagdogra)まで飛び、そこから陸路でシッキム州の州都、ガントク(Gangtok)を目指すこととした。でも陸路(タクシーやバスなど)についての情報が少なかったので、この日のうちにガントクへ行けるのか、途中の街で停滞することになるのか、あるいは比較的近く、紅茶で有名なダージリン(Darjiling)に行く方がいいかわからなかった。
また許可証※1もどこで取ればいいか、どれくらい時間がかかるか未知であった。

ひとまずタクシーで国内線空港へー相変わらず車の運転はすさまじいが、難なく到着。手続きを済ませた後、ロビーでトマト、サモサ(ジャガイモを揚げたインドの軽食)を食べ、カルダモン・ティー(独特のスパイスが入った紅茶)を飲んだ。

(左)10:10発、バグドグラ(Bagdogra)行きに乗り込む。
(右)Jet Airwaysの機内食。二種類のカレー、ライス、チャパティ(小麦粉を薄くのばして焼いたもの)、デザート、ヨーグルトなど、どれもおいしかった。

昼過ぎバグドグラに着くと、そこは既にデリーの喧噪の中とは明らかに異なる、静かな雰囲気であった。
空港職員に聞き、まずは12 km離れたシリグリ(Siliguri)でパーミット(入域許可証)を取ることにした。ガントク行きのバスもシリグリから出ているという。

シリグリまでタクシーに乗り、SNT(Sikkim National Tourism、右写真)でパーミットを申請した。
申請にはパスポート・写真一枚・簡単な申し込み書が要ったが、ものの30分で取得できた。

さらに運のいいことに、ガントク行きのバスが隣接するバス停から15分後に出るということで、それに乗ることができた。
インドの道路は、日本のように平らに整備されていないため、バスは揺れまくった。途中から山道になったので、落ちるんじゃないかとヒヤヒヤした{{ (>_<) }}

シッキム州の玄関口ランポー(Rangpo)で許可証のチェックを受け(外国人の僕とカズだけ)、いよいよシッキムへ!
(←写真:ランポーのゲート)

シリグリから走ること4時間半、19時頃ついに州都ガントクへ到着した。生憎の雨だったのでレインウェアを着て、ロンプラ※2に載っていたModern Central Lodgeに向かった。
夕飯はホテル1階のレストランで食べた。これがメチャメチャうまい!シッキムはチベット/ネパール料理で、モモ(水餃子)やトゥクパ(五目麺)など品目といい、味付けといい、実に日本人の口に合う。

部屋はドミトリー(共同部屋、一泊50 Rs = 約125円)に泊まったが、日本人女性のバックパッカーがいた。

※1シッキム州はかつて独立したシッキム王国であった名残から、入域には許可が必要である。
※2ロンリープラネット;世界的に有名なガイドブック。日本人はどいつもこいつも“地球の歩き方”だが、欧米人は揃いも揃って“ロンプラ”だ。
日本語版もあり、大きな書店に行けば“地球の歩き方”の隣に置いてある。



>3/2 (Wed) ガントクでの一日
この日も小雨が降っていた。
ホテルからCafe Tibetまで歩いて行き、朝からケーキとピザを食べた。ピザは生地が微妙に甘いのだが、なかなかの美味だった。

昨日は夜でよく見えなかったガントクの街は、山の斜面に沿っており、起伏が多いが、穏やかな感じのする所だった。
そのように感じた理由は、一つにはチベット系の人が多く、日本人と似ていて何となく落ち着くこと、二つには誰も話しかけて来ないことだ。後者は当たり前のようだが、インドでは当たり前ではない。旅行中、後にも先にも街で誰も声をかけて来ないのはシッキムだけだった。
宿泊先のModern Central Lodgeに戻り、トレッキングについて色々と聞いた。ホテルの1階がトレッキングを扱う旅行代理店になっているのだ。
季節的に少し早いので残雪を心配したが、話を聞くと、希望するトレッキングコースには行けることがわかった。あとはお金とスタッフの問題。何もかも込みで1日30$/人というから、高くはないが、ある程度の装備は持っているので、安くしてくれるよう交渉していた。と、そこへアメリカから来た青年登場。彼も同じコースのトレッキングをしたいと言っている。なになに、3人だったら1日25$/人になる??じゃあ3人で行ってしまえばいいじゃないか!

こうして僕ら2人とアメリカ人Andrewは、翌日からトレッキングをすることになった。結局、値引き交渉もうまくいかなかったので、何もかも込みにしてもらって、ガイド・コック・ポーター(荷物持ち)・ヤク(荷役牛)・ヤク使いを従えて、王様気分のトレッキングを楽しむことにした。それで1日25$/人だから、安いものである。

明日からの日程が決まり、午後からはカズと分かれてガントクの街を散策した。
僕はサンダルを買ったり、日本に絵葉書(1通8 Rs = 20円だから、日本の国内便より断然安い!)を送ったり、ネットカフェで掲示板に書き込みをしたりしながら過ごした。

(左)学校に通う子供達。制服がなかなかかっこいい。
(右)ニワトリと遊ぶ少年

夜、カズと再び待ち合わせ、夕飯へ。しかし入ったのが高級レストランで、市場で購入したサンダルで行った僕は、かなり場違いで落ち着かなかった。サービス税まで取られ、早々に退散した(笑)

ホテルに戻り、明日からのトレッキングに備え、早めに就寝した。