>3/3 (Thur) ヨクサム(Yuksam)へ
朝6時半起床。さぁ、いよいよトレッキングの始まりだ!といっても、今日はガントクから出発地点のヨクサムまでジープで移動するだけ。
ガイド・コック・Andrew、それにJapanese2人を乗せたジープは、7:40にガントクを出発し、途中ラーバングラ(Rabangla)で昼休憩を挟んで、14時にヨクサムに到着した。
←ラーバングラで入ったレストランで、一生懸命働いていた少年
ヨクサムはまるで、世界ウルルン滞在記で訪れるような場所だった。とっても素朴で、観光客も少ない。
ホテル(Hotel Dragon)に荷物を置いて、ヨクサムの町を歩いていると、子供達がカメラや僕たちに興味を示して、色々と話しかけてきた。わけのわからぬ写真を撮りまくっていたが、かわいかった。この子達とは、後日、思わぬ再会を果たすことになる。


夕飯は、一緒に行くコック(名前はSuresh、ちょこまかしているので、僕らはチョコボとあだ名で呼んでいた)が作ってくれて、おいしかった。
ガイド(名前はTufun、あだ名はヘソピー)やチョコボはネパール出身で、食後に“レッサンピリリ”というネパールの有名な歌をギターを弾きながら歌ってくれた。

明日からの山での生活、様々なことがあるだろうけど、みんなでゲーチャ・ラ(Goecha La)を目指して、最高のトレッキングにしたいという思いが湧いてきた。

世界第三位の高峰、カンチェンジュンガ(8598 m)のベースキャンプであり、今回の我々の目的地(4940 m)。


Column:写真
旅の間、僕の中でずっと気になっていたのが、“果たして人々の生活にカメラを向けていいものか?”ということだ。
というのは、僕がもし日常生活で突然、観光客にカメラを向けられたら…と考えると、どうしても人々の普段の暮らしの中へカメラを持ち込むことに抵抗を感じたからだ。

しかし、僕の感覚とインドの人の感覚は、どうも少し異なるようである。カズは僕と違い、写真を撮りまくっていたが、僕が「そりゃマズいだろ」と思うような場面でカメラを向けても、むしろ向こうの人、特に子供達は、興味津々といった感じでファインダーを覗き込んでくるのだ。大人も、初めビックリした顔をする人はいたが、怒ったりする人はいなかった。

僕は、驚いた顔をされることもやっぱり何となく嫌だったので、結局あまり生活感あふれる写真を撮ることができなかったが、カズの撮ったものには、実にいい表情をした人々の写真が何枚もあった。
というわけで、当旅行記では僕の撮った写真に加え、カズの撮った写真も利用させてもらっている。

いい写真を撮るのは、なかなか難しいもんですね。