>3/4 (Fri) テ、テ、テント!?
■ 行程 Yuksam(8:40)→ Bakhim(16:00)→ Tsokha(17:00)

朝食を終え、ヨクサムを出発。
ポーターとヤクに荷物を預けたので、僕の荷物は10 kg弱しかなかった。
(左)ヨクサムの売店。“味の素”が売っていた。
(右)ヨクサムから見えた、山の様子。

ここで、パーティーメンバー(日本人以外)を紹介しておこう。
役割 名前(あだ名) コメント
ガイド Tufan(ヘソピー) ネパール出身。ダージリンに妻子あり。
多忙期のみ、ガントクで単身赴任。
コック Suresh(チョコボ) ネパール出身。普段はModern Central Lodgeのコック。
腕前は抜群!
ポーター バルコメ ヨクサム在住の少年、14歳。
ふとした仕草がかっこいい。
ポーター ディペノ(オヤジ) ヨクサムに住むおじさん。英語はあまり通じないが、かなりいいキャラ。私生活はベールに包まれている。
ヤク使い ゾーメン おかっぱ頭の少年。
普段は無口だが、ヤクを巧みに操る。
ゲスト Andrew(コメ) 米人だから、コメ。20歳。登山歴は浅いと思われる。
口癖は(早口で)“OK!”

この日はツォッカ(Tsokha、3000 m)まで1200 mほどupする山初日らしい山行だった。
比較的、整備された道とはいえ、チョコボ(コック)がサンダルでスタスタと登っていたのには驚いた。

(左)吊り橋。山並みは、日本アルプスとよく似ていた。
(右)これが我々の荷物を運んでくれるヤクだ!コメが間近で写真を撮ったら、角でつつかれ、かなりビビッていた(笑)

山行中、我々3人はあくまでゲストとしての扱いを受けた。飯は僕らが先に食べ、スタッフはその後で食べるし、準備・後片付けは全部してくれるし、色々と気も遣ってくれる。
お金を払っているのだから、当然といえば当然だが、僕の中では何か違和感を感じた。もっと、一つのパーティーという一体感がほしいと思った。
(この気持ちは、日を追うに従って、解消されていった。ゲストとして割り切って世話してもらう部分と、同じパーティーの仲間として打ち解け合う部分を、自分なりに見いだすことができたからだ。)

さて、それはさておき、ツォッカに着いて、おいしい夕飯(3種類の麺類など)を食べた後、予想しないことが起きた!

他のパーティーの欧米人やスタッフが、山小屋(右写真)でワイワイやっているので、僕とカズも小屋の中で話していたら、ヘソピー(ガイド)が近づいて来て「そろそろ就寝の時間だ。テントに行こう!」と言った。

「はぁ?…え、テント?ウソでしょ?」…どうやら彼の口ぶりからして、ウソではなさそうである。テント泊には慣れているが、今回はほとんど小屋泊まりだと聞いていたし、しかも他パーティーやスタッフはみんな小屋に泊まるというので、全くわけがわからなかった。
「なんで僕ら3人だけテントやねん(×_×)」「これから先も、全部テント泊かよ(-。-;)」ー僕は一人捲し立てていたが、カズは「まぁ、きれいなテントだし、いいじゃん。」と結構冷静だった。コメはiPodで音楽を聞きながら、さっさと寝てしまった。









手前が3人が泊まったテント。
奥がその他大勢が泊まった小屋。
ピンク色のジャケットを着ている人がコメ。



>3/5 (Sat) 富士山を越えた!
■ 行程 Tsokha(8:15)→ Phedang(10:30〜12:50)→ Dzongri(15:00)

夜中、寒さでガタガタと震えて目が覚めた。セーターを着込み、再び眠りについた。
ヘソピー(ガイド)や欧米人と喧嘩している夢を見たりもした。

朝、オヤジ(ポーター)が“Hello, tea〜!!”と言ってモーニングティーを持って来てくれた。朝食前にモーニングティー、なんと贅沢ではないか!
僕達だけテントに追いやられた(?)ことも忘れそうな爽快な朝だったが、ガイドが来た時には“It's so cold. I couldn't sleep well.”と細やかに文句を言っておいた。コメにも「なんで俺らだけテントに寝なきゃならないんだよ。信じらんないよ(><@)」と言うと、「まぁ、そうだね。」と苦笑いしていた。
(写真;テントの外で、不機嫌そうに歯磨き中)

さて豪華な朝食の後、ゾングリ(Dzongri、3950 m)に向けて出発した。距離的には昨日よりもだいぶ短かったが、1000 mの登りで、一気に富士山の標高(3776 m)を越える地点に到達した。ゾングリ手前で、雨ではなく、ヒョウが降り始めて、今日もテント泊かと思うと少し萎えた(-。-;)
ところがぎっちょん!この日は悪天候が続き、しかも僕の愚痴を聞いたコメがガイドに小屋泊を要望したらしく、小屋泊になった。ってか「小屋泊できるんなら前日もスペースあったのに、そうしろよ。」と思ったが、何はともあれ屋根の下で寝られたので良かった。
その日の夜は、前日の寒さ対策として、自前のシュラフと貸してもらったシュラフのダブルで寝たら、なかなか快適だった。

(左)ゾングリ小屋の看板。“Meeting place of man and mountain Gods”という言葉が添えられている。
(右)体調不良が重なり、カズが高山病でダウン(*_*)