朝食を終え、ヨクサムを出発。
ポーターとヤクに荷物を預けたので、僕の荷物は10 kg弱しかなかった。


(左) | ヨクサムの売店。“味の素”が売っていた。 |
(右) | ヨクサムから見えた、山の様子。 |
ここで、パーティーメンバー(日本人以外)を紹介しておこう。
役割 | 名前(あだ名) | コメント |
ガイド | Tufan(ヘソピー) | ネパール出身。ダージリンに妻子あり。 多忙期のみ、ガントクで単身赴任。 |
コック | Suresh(チョコボ) | ネパール出身。普段はModern Central Lodgeのコック。 腕前は抜群! |
ポーター | バルコメ | ヨクサム在住の少年、14歳。 ふとした仕草がかっこいい。 |
ポーター | ディペノ(オヤジ) | ヨクサムに住むおじさん。英語はあまり通じないが、かなりいいキャラ。私生活はベールに包まれている。 |
ヤク使い | ゾーメン | おかっぱ頭の少年。 普段は無口だが、ヤクを巧みに操る。 |
ゲスト | Andrew(コメ) | 米人だから、コメ。20歳。登山歴は浅いと思われる。 口癖は(早口で)“OK!” |
この日はツォッカ(Tsokha、3000 m)まで1200 mほどupする山初日らしい山行だった。
比較的、整備された道とはいえ、チョコボ(コック)がサンダルでスタスタと登っていたのには驚いた。


(左) | 吊り橋。山並みは、日本アルプスとよく似ていた。 |
(右) | これが我々の荷物を運んでくれるヤクだ!コメが間近で写真を撮ったら、角でつつかれ、かなりビビッていた(笑) |
山行中、我々3人はあくまでゲストとしての扱いを受けた。飯は僕らが先に食べ、スタッフはその後で食べるし、準備・後片付けは全部してくれるし、色々と気も遣ってくれる。
お金を払っているのだから、当然といえば当然だが、僕の中では何か違和感を感じた。もっと、一つのパーティーという一体感がほしいと思った。
(この気持ちは、日を追うに従って、解消されていった。ゲストとして割り切って世話してもらう部分と、同じパーティーの仲間として打ち解け合う部分を、自分なりに見いだすことができたからだ。)

さて、それはさておき、ツォッカに着いて、おいしい夕飯(3種類の麺類など)を食べた後、予想しないことが起きた!
他のパーティーの欧米人やスタッフが、山小屋(右写真)でワイワイやっているので、僕とカズも小屋の中で話していたら、ヘソピー(ガイド)が近づいて来て「そろそろ就寝の時間だ。テントに行こう!」と言った。
「はぁ?…え、テント?ウソでしょ?」…どうやら彼の口ぶりからして、ウソではなさそうである。テント泊には慣れているが、今回はほとんど小屋泊まりだと聞いていたし、しかも他パーティーやスタッフはみんな小屋に泊まるというので、全くわけがわからなかった。
「なんで僕ら3人だけテントやねん(×_×)」「これから先も、全部テント泊かよ(-。-;)」ー僕は一人捲し立てていたが、カズは「まぁ、きれいなテントだし、いいじゃん。」と結構冷静だった。コメはiPodで音楽を聞きながら、さっさと寝てしまった。

手前が3人が泊まったテント。
奥がその他大勢が泊まった小屋。
ピンク色のジャケットを着ている人がコメ。