>3/7 (Mon) 圧倒!!
■ 行程 Dzongri(8:00)→ Kokthurong(11:00)→ Thangsing(12:00)

ゾングリを出発してから1時間半後くらいだっただろうか、先頭を行くチョコボ(コック)が前方を指さした。昨日雲で隠れていたカンチェンジュンガが雄姿を現していた。こういう景色を見ると、それまでの疲れは、何もかも吹っ飛んでしまう。
しばし、その景色に見とれていた。接吻ヤロー達(ニュージーランド人ら)も、"Amazing!"を連発していた(笑)




カンチェンジュンガをバックに
(左)(左から)コメ・チョコボ・カズ・私
(右)左端がTufan(ガイド)


↑何やってんだか…

この日は壮大な景色を目の前にして気分が軽くなっていたが、山行自体も楽で、昼過ぎにはタンシン(Thangsing、3840 m)に到着した。
しかしタンシンに着いた後はミストに包まれ、寒かった。陽の当たらない時は-10℃にも達するのだ。
カズ(医学部生)は相変わらず元気がなさそうだったので、
"I can't believe he'll be a doctor."
と言ったら、チョコボ(コック)がウケていた。
その後、チョコボはカズにインドの薬を処方していた。で、それを飲むとわずか10分ほどで効き始め、だいぶ楽になったようだった。
おそるべしインド薬!効き目がありすぎて、何がどれほど入ってるかわからないという意味で(笑)



>3/8 (Tue) コミュニケーション
■ 行程 Thangsing(8:00)→ Samiti Lake(10:10)

この日は昨日以上に山行が短かかった。「もう少し先に行ければ」と思ったが、サミティ湖(Samiti Lake、4050 m)とゲーチャ・ラ(Goecha La、4940 m)の間にはサイトできる所がないので、翌朝、一気にサミティ湖からゲーチャ・ラに挑戦だ!

サミティ湖に着いてから時間がたっぷりあったので、Tufan(ガイド)達に日本語を教えたり、逆にネパール語(ガイドとコックはネパール人なので)を習ったりした。
色々な話もした。たわいない話から、ネパールの政治問題などシリアスなトピックまで多岐に渡ったが、その中でイラクの諸問題に話題が及んだ時は、答えに窮した。考えを持ってないわけではなかったが、明確に発言できるほど煮詰まっていなかったし、それにこのような難しいトピックで僕の“poor English”が誤解を与えはしないかという不安があった…
まぁ、その点もどかしい思いはしたが、彼らとたくさん話したことで、ますます距離が縮まったような気がした。

その後、隣にいた接吻ヤロー(ニュージーランド人)が、
“Don't you play cards?”
と誘ってくれた。いったんは
“No thanks.”
と断ったが、見ていると「英語版 大富豪」だったので、思わず加わった。メンバーは接吻ヤロー達、コメ(Andrew)、そして僕だったが、いやぁ、こんなにおもしろくないトランプはなかった(>。<)

なぜかって、一番の原因は英語だったと思う。大富豪といっても微妙にルールが違うから、英語で説明してくれたのだが、とにかく早口で言われると何を言ってるかわからん(×_×;)それで何度も聞き返したり、ミスをしたりしたもんだから、完全にバカにされてしまった。
一番ムカついたのは、僕がトランプをきる役になった時だ。一人が明かりの加減でカードが見えにくく、見やすい位置に移動してほしかったらしい。小さな声で“☆■△※●…”と猛烈な早さで言った後、僕が聞き返すと、別のニュージーランドの女の人が
"EXCUSE ME. Can You Move Cards In The Middle?"
とチョ〜わかりやすい英語で言い直し、僕がトランプを移動させると、みんなでケタケタ笑っていた。
「あ〜そりゃ早口じゃわからんさ、悪かったね(`へ´)」僕は完全に拗ねていたので、接吻ヤローども3カップルがトランプ中に
“Hey Honey★♪”
と呼び合って、いちゃついてるのがやたらと目に障った(笑)

それにしても、欧米人を前にして、自分の中にこんなにも日本人としての卑屈さがあったことに気付かされ、驚いた。

(左)チョコボ(コック)、ヴィヴェック(ニュージーランド人らのパーティーのガイド)、そしてニュージーランド人カップル
(右)いつもおいしいチョコボの作る飯

日本でもポピュラーなトランプゲーム