<ルート>
- 8/8: 紀元杉(15:30) → 淀川入口(16:00) → 淀川小屋(17:00)
- 8/9: 淀川小屋(6:15) → 宮之浦岳(10:40) → 高塚小屋(14:50) ⇔ 縄文杉
- 8/10: 高塚小屋(6:00) → 縄文杉(6:05) → 楠川分岐(9:10) → 白谷雲水峡(11:10)
<山行記録>
鹿児島からの高速船がエンジントラブルで大幅に遅れたため、僕らは初日からルートを大幅に変更しなければならなくなった。結果的には、その選択が功を奏したと思うが、元々ギリギリの日程を組んでいたので、タクシーの時間変更や、万が一に備えてのフェリーや飛行機の空席状況、時刻の確認など大慌てだった。今回、一緒に行ったメンバーは元ワンゲルの仲間だが、一人は既に働いており“時間を延長する”という選択肢は考えられなかったのだ。
宮之浦港近くで腹ごしらえをした後、紀元杉(左写真)までタクシーで移動し、そこから歩いて淀川小屋へと向かった。
屋久島の木々はデカい。右写真はその辺にあったやや大きめの屋久杉だが、
赤枠内のホスコ君と比較すれば、その大きさは一目瞭然だろう。
紀元杉や、後述する
縄文杉は、もっともっと大きいから、推して量るべし。
淀川小屋には明大ワンゲルなど数グループいたが、十分広く快適だった。久々にコッヘル(鍋)で米を炊いたので、かなり不安だったが、焦げ付いたりせずに済んだ。ミネストローネは、我ながら上出来だったと思う。さすが元ワンゲル食当(食事担当)の腕前だぃ(^^ゞ
…2日目。夜中、雷と激しい雨の音がしていたので、少し嫌な予感はしていたが、歩き始めてすぐ雨が降り始めた。
「365日中400日が雨」といわれる屋久島だから、多少の雨は覚悟していた。いやでも逆に、雨に濡れた木々は妖艶で、“卑しくない”エロースの美であった。
でもやっぱり、宮之浦岳山頂は晴れてほしかったなぁ〜(∋_∈)
(左) | 宮之浦岳ピークにて。九州最高峰の1935 mです。 |
(右) | 途中、大きな角の生えた屋久シカが道端に座っていた!近付くと、急に立ち上がって怒っている風だったので、ヘタレなコースリーダー(俺)がビビって、しばらく足止めを食らった(苦笑) |
15時頃、ずぶ濡れのままこの日のサイト地、高塚小屋に到着。混んでて入れなかったらどうしよう…と心配していたが、がら空きだった。小屋の横にテントを張っている若夫婦がメチャクチャさわやかで、楽しそうだった。こーいうの憧れるわ〜。
…3日目、5時前起床。
やべぇ、筋肉痛だ。現役の時は、山行中に筋肉痛になるなんてあり得なかったんだけどなぁ。しかし冒頭に書いたルート変更のため、最終日もハードに歩かねばならぬ。宮之浦港12時発のフェリーに乗らないと…。
そんなわけで先を急ぎつつも、高塚小屋から白谷雲水峡へのルートは見所が満載だった。樹齢数千年という
縄文杉は、屋久杉の中でも一際太く、その存在感にしばし見とれてしまった。幸い、僕らは
小雨の中の縄文杉(2日目の夕方)と、
朝焼けする縄文杉(3日目の早朝)の二つの顔を見ることができた。しかも、ほぼ貸し切り状態で。日帰りツアーで縄文杉を見に大挙して押し寄せる人の波に飲まれていたら、
絶っ対こんなにじっくりと見とれることはできなかっただろう。。。
もののけ姫の舞台となった苔の生い茂った木々や、巨大な切り株“ウィルソン株”、二つの木が途中で手をつないでしまった夫婦杉など、屋久島らしい独特の雰囲気も十分に感じることができた。
(左) | ようやく雨が上がって、山道に差し込む光。 |
(右) | 切り株の割れ目がハート型に見える。 |
下山口、白谷雲水峡にはほぼ予定通り、11時に到着。そこからタクシーで宮之浦港に戻り、フェリーに乗船。汗かいた上に、雨で濡れたままの僕らは
異臭を放っていた
と思われる。近くの席に座った皆々様、ごめんちゃい(>_<)
鹿児島に着いてすぐ、僕らは温泉(かごっま温泉:360円)に直行し、ようやく落ち着くことができた。その後、港近くの店で打ち上げ。黒豚も、シロクマくんも食べて満足だった。鹿児島から伊丹への飛行機は、僕と
なかまんの二人だったが、なかまんが飛行機の中で小学校の同級生のフライトアテンダントと
運命的な再会をしたとかで、以後僕は
完全に放置されたので、伊丹から独り寂しく、臭くて重いザックを抱えて家路に就いたのだった(-_-)