8月7日まで怒濤のごとく月日が流れ、山の計画に全く手が回らなかった。しかーし、
「やっぱり山には行きたい!」
ということで、慌てて11日に石川県の
白山 に行くことを決定。ルート確認、小屋の予約、買い出し、山靴の手入れ…。ワンゲル仲間にも連絡をしてみたが、あまりに急だったので誰もつかまらなかった (>_<)
一人山行 することに。。。
久しぶりでちょっと不安になったので、翌日(8日)に
六甲山へ予備山行。六甲山は標高も高くないし、猛烈な暑さだった。しかも調子こいて、芦屋川 → 山頂 → 有馬温泉のルートを一気に駆け抜けた(3時間強)ので、山行後、軽い熱中症のようになってしまった (^_^;) 対策として、日焼け止めクリームを購入。
翌々日(10日)の夕方に金沢へと発つ。
台風のニュース を見て少し気になったが、何も見なかったことにして、サンダーバード乗車。金沢駅前の金沢セントラルホテルに宿泊、3200円なり。学生割引バンザイ!因みにサンダーバードも学割使いました (^o^)/
翌日(11日)、4時半起床。すぐに天気予報をチェックする。11日は晴れ、しかし12日は…
北陸 台風直撃 (゜ε゜;)
さすがに無視することはできなくなって「まいったなぁ、せっかく金沢まで来たのに…」と思案したが、最悪、翌日下山できないことを覚悟して登ることを決めた。予定が狂った場合、迷惑をかけそうな人達に早朝からメールを送り(←このメールの方がよっぽど迷惑だったと思う、スミマセン)、5時半金沢駅発登山口行きのバスに乗り込む。さぁ、先行き不安な一人山行のはじまりだ…
<山行記録>
7時半過ぎ、登山口(別当出合)へ到着。日焼けクリームを塗りたくり、準備体操して7:50に白山山頂へ向けて出発。最初はバスの中で話しかけてきた大阪から来たオジサンと歩き始めたが、ちょいとペースが遅すぎたので、先に行かせてもらうことにした。
そんなわけで一人で黙々と歩き始めた(砂防新道)ら、あれよあれよという間に甚之助避難小屋 → 黒ボコ岩 → 室堂(宿泊予定の山頂小屋@10:10)へと到着してしまった。。。
道はとても歩きやすく、この日は翌日台風が来るなどと想像できないくらい、いい天気だった。
しかし、室堂の中の掲示を見ると、やっぱり翌日は
激しい雨風 の予報(右下写真)。そこで、室堂小屋の若いお兄ちゃんに尋ねたら、思いがけぬ答えが返ってきた。
「まだ10時過ぎですし、たぶん山頂一周りしてからでも今日中に下山できますよ。お若いし。」
そ、そんな手があったか…。たしかに、この日中に下山できた方が、安全面でもその後の予定の上でも都合が良かった。唯一の気がかりは、アドバイスしてくれたお兄ちゃんがボクの力を過信していないかということだった。もし、別当出合に最終バス時刻の15時半までに下山できなければ、ボクは山ん中で一泊することになってしまう。。。
少し迷ったが、コースタイム的
※には十分可能だと思ったので、室堂小屋をキャンセルして
日帰り山行 に切り替えることにした。室堂から一気に山頂(2702 m)まで登り、お池巡りをした。登山口から比較的すぐに登頂できるわりには、涼しくて気持ちよく、高山植物がとても綺麗だった。
(左) | 近くのオジサンが「写真撮りましょうか?」と言ってくれたので、せっかくなので… |
(右) | 高山植物:チングルマ…それ以外の名前はわかりません (>_<)
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お池巡りを終えて再び室堂に戻り、少し休憩。11:45に下山を始める。帰りは観光新道という別ルートを使った。砂防新道よりもさらに高山植物が綺麗だった。こんなにたくさんの高山植物を見たのは久しぶりだな。。。
六甲山の予備山行が意外なことに役立って、帰りも順調にすっ飛ばす。残り2 kmのところで、13時。これは15時半のバスではなく、13時半のバスに間に合うのではないかと思い始めて、さらにぶっ飛ばす。結局、13:24に別当出合に着くことができ、13時半のバスに間に合った。なんかあっけなく終わってしまって物足りない感じもしたけど、翌日、山中は
台風で豪雨 だったみたいなので、下山しておいて良かったと思う。
そんなわけで、白山は日帰り山行も可能(登山口までのアクセスを含めると厳しいですが…)な美しい山なので、時間がなく手軽に山に登りたい人・これから登山を始めようと意気込む
山ガール にオススメしたいと思います。
充実感:(真夏の六甲山 =) 白山 < 富士山
美しさ:白山 > 富士山
ってな感じです。室堂に一泊して、天気が良ければ、素晴らしいご来光も拝めることでしょう、たぶん。
帰りは金沢駅構内の、以前行ったことのある寿司屋で、
一人打ち上げ。打ち上げ、というからにはビールを注文。旨かったけど、あぁ、こういう時やっぱり一人って寂しいな…。ほろ酔いで気分でサンダーバードに乗り込み、大阪まで爆睡しながら帰りました。
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※ コースタイムとは、各山行ルートに要する標準時間のこと。フツーの体力の人がフツーに歩いたらそれくらいかかるよ、という時間なのだが、道の混み具合・荷物の大きさ・実際のルート状況・本人の体力等々によってだいぶ異なるので、実際の所要時間はけっこう前後する。最終的には、きちんと読図をして、自分で判断すべし。
9月9日 追記 |
金沢駅よりバスで登山口まで行き、室堂小屋に泊まる予定の方は、北陸鉄道バスより発売されているクーポンがお得。電車・バス往復券および白山室堂宿泊券付で、普通に買うより千円くらい安い。ボクもこのクーポンを買っていたのだが、室堂小屋をキャンセルしたため、金沢駅前の北陸鉄道営業所で払い戻しをしてもらった。 |