以前にどこかで書いたかもしれないが、アメリカでお酒を飲む時のチェックはかなり厳しい(因みに、イリノイ州は
21歳 から)。スーパーでもレストランでも、30歳越えたボクのようなオッサンでもほぼ毎回 ID の提示を求められる。
ガイジン だから疑われているのかと思いきや、60歳くらいのアメリカ人のオッサンまで ID の提示を求められていたので、何が何だかよくわからない。
ID として、パスポートを常日頃から持ち歩くのは気が引けるので、国際免許証を携帯している。ドイツ人は自国の免許証を使っているみたいだが、日本の免許証は年齢確認のための生年月日が
昭和表示 なので、まったく無意味 (> <)
先日行きつけのスーパーで、無愛想なブーデーおばはんのレジでビールを買おうとしたら、今まで通用していた国際免許を見せてもダメだと言う。
「アメリカの免許かパスポートじゃないとダメ。」
正直イラっときたが、取り合うのも面倒だったので「あっそーですか (- -;)」と言って、ボクにしては珍しく(?)あっさりと引き下がった。そしたら、そのやり取りを見ていた近くに居たイカツイおっちゃんが、
「じゃあ、オレが代わりに買ってやるよ。ハイ、免許証。」
と言って、レジの無愛想なおばはんにアメリカの免許を見せた。
おばはん:「はい、オッケー」 → 無事にビール購入。
いゃいゃいゃ… (・・;) 買えたのはよかったけど、これでボクにビール売ったら全く意味ないだろ(苦笑)仮にボクが 21歳以下で違法に酒を買っていたとしても、店側は言い逃れができるから、ということなのか!?
日本のお役所的な 自己防衛のための行き過ぎたルール順守は変えた方がいいと思う。
キミら、お酒購入の身分チェック厳しくする前に、もっと
飲酒運転 とか
銃の購入 を厳しくチェックしなよ…
ところで、こちらはビールの種類が本当に多くて、しかも安いので嬉しい。良いビールで 350 mL瓶 1.3 ドルくらい、バドワイザーレベルだと 0.7 ドルくらいで買える。最近の趣味は、毎回違うビールを買って、その空きビンを並べていくこと!!
因みに、こちらで見かける日本のビールは、専ら
サッポロビール。こっちの人に知ってる日本のビールを尋ねても、サッポロビールの知名度が一番高い。正直、日本ではあまり冴えない印象しかもっていなかったので、意外だったが…アサヒやモルツは見たことないな。海外進出を試みて売れなかったのか、むしろ国内だけで勝負した方が利益があがるから敢えて進出しなかったのか…
その実は調べてみないとわからないが、
サッポロビールの戦略 に興味をもった。日本での業績そのものは他の大手に遅れをとるが、世界で戦う気概をもって展開しているとすれば、それはそれでなかなか粋ではないか。どうせなら、“日本のビール” としてではなく、“ビール” として勝負してほしい。
- シカゴ美術館
(13.5.11)
シカゴ中心部の最大の見所のひとつは、
シカゴ美術館。巨大な建物の正門入口には堂々たるライオン像があり、高層ビルの多いシカゴ中心部でも存在感を放っている。
ボクが行った時は、ちょうど
ピカソ展 をやっていた。ピカソ自身はシカゴには来たことがないが、何かと縁があったようで、シカゴ市庁舎周辺のピカソ作の彫刻(Untitled)は街のシンボルとなっている。
美術館入口でチケットの価格を見ると、学生かどうかや住所によって随分と値段が違った。とりあえず、大学の ID を提示したら、「学生?」と聞かれたので、
「YES」
と答えたら、
学生&イリノイ州民割引 が適用された。ま、厳密には
学歴詐称 だが、教員でもないからいいだろう (^ ^;)
作品数は膨大で、
ルーブル美術館 ほどではないが、全部を見て回るには1日以上かかりそうな広さだった。彫刻とか宗教画はスイスイ飛ばしつつ、印象派とピカソ特別展を中心に見て回った。
日本で催される展覧会ほど混雑することもなく、写真を撮ったり(フラッシュは禁止)、好きな絵をじっくり眺めることも可能。シカゴ美術館でしか見ることのできない、スーラの作品『A Sunday on La Grande Jatte -1884』の前も、下写真の通り↓↓↓
ピカソの絵は、観るのに夢中になってほとんど写真を撮り忘れてしまった。。。ピカソの各時代の絵を取り揃え、特にここまで膨大なデッサン画を展示しているのは見たことがなかった。ピカソがどれだけ多くの作品を描き続けたかということもよくわかって、印象に残った。
大々的にピカソ展をやったかと思えば、次の特別展の一つが若手の日本人彫刻家の個展であったりするところがアメリカっぽくて(!?)、おもしろい。
■■■ メモ ■■■
(1)正面玄関よりもミレニアムパーク側の入り口の方が空いている。
(2)日本の美術展のような混雑はしないとはいえ、人の流れを見ると休日の午後はけっこう混む。開館(10:30)と同時に入ることをオススメする。
(3)地球の歩き方などでは、シカゴ美術館を含む複数の美術館・テーマパーク共通の “シティパス” の購入を薦めているが、けっこう高い。全部の施設に行かない限り、個別に2〜3箇所まわって各チケットを購入する方が安上がりだと思われる。
- アメリカナイズド
(13.4.28)
ちゃんと統計をとったわけではないが、シカゴ周辺で走る車を眺めていると、トヨタ・ホンダ・マツダ・日産(たまにスバル)を合わせると、最低3割、たぶん4割くらいが日本車だと思われる。これって、やっぱりスゴいよな。
スーパーのインスタント麺コーナーも、日本二大ブランド(日清とマルちゃん)が席巻している。
何だか嬉しくなって、買って食べた→→→
くそマズい (~ ~;)
じょ、冗談だろ。パッケージほぼ同じだし、マズいわけがない。でもマズい。
もしや中国製の偽物か?と思い、 もう一方のマルちゃんのカップ麺も食べてみる。
(~ ~;) …
市場調査をやっていないわけがないので、これがアメリカ人に求められる味・値段(←日本よりも安く、1ドル以下)ということなのか。日本の味のままで売り出してほしかったなぁ。。。
アメリカの日本車の性能は、日本の日本車のそれと同じなのだろうか…?カップヌードルの汁を捨てながら、ふと気になった。
- 立板に水
(13.4.13)
ここ最近、エバンストンは雨が続いているが、来た当初よりは暖かくなってきた。初日に凍っているのを見て以来(ドン引きして)遠ざかっていたミシガン湖畔にも、
石ちゃん に乗って行ってみた。
わがノースウェスタン大学のキャンパス。夏になればもっと芝生も青くなって、キレイになるものと期待している。
ミシガン湖沿いには、大邸宅が並んでいて、優雅な生活ぶりが垣間見える。元副大統領(ノーベル平和賞受賞)の Charles Gates Dawes の旧邸は一般公開されている。
正直、上記の人物が何者かまったく知らなかったが、中に入ってみると、受付のおばさんがポツリ。ツアーがもうすぐ始まるから参加しないかと言う。せっかくなので、10ドル払い、ツアーが始まるのを待つ。…しばらくして、おばさんがボクのところへ来て「さ、ツアーガイドを始めまーす」と言って、展示品を解説し始めた。
客1人(アツローのみ)
それから
丸1時間、そのおばさんはボクに非常に丁寧に話してくださった。英語自体は聴きやすかったが、「192x年、●●大統領が△■*で、世界恐慌が#$%&…」たぶん日本語で聞いても、理解できない内容だった。しかも、ちょいちょい「何か質問ある?」とか聞いてくるので、必死に内容を聴き取りながら質問考えて…を繰り返して、キツかった。たぶん、マンツーマン英会話教室に金払うより頭のトレーニングになり、10ドルの価値は十分にあったのではないかと思われる (^ ^;)
- チャリダー
(13.4.13)
つくばを去るとき、ボクが愛用していた
パープルちゃん(GIANT という
台湾 の有名ブランドの自転車)を中国人留学生にあげた。
あべこべに、アメリカに来て中国人留学生に
ブリジストン のマウンテンバイクをもらった。命名
石ちゃん。
ギア壊れてて
1段変速、パープルちゃんと比べるとタイヤも太く全くスピードも出ない(むしろ安全か!?)。おまけに後部に
カゴ(+ なぜか洗濯バサミ)が付いていてダサいけど、買い物にすこぶる便利なので、そのまま使用している。今のところは問題なく走行しており、こいつのおかげで随分と行動が楽になった。
つくばでも車なしで生活していたが、この広いアメリカでもどうやら車なしで生活していけそうな予感。
- お客様は何様?
(13.4.7)
ようやく自宅でネットが開通した。引越日にネットを契約したので、それから実際にネットがつながるまで
2週間 もかかった。今の世の中で家でネットが2週間も使えないというのは、非常に不便で苛立ちが募るばかりだった。宅配(ネットに必要なモデムの郵送)の遅延・ネット回線の不備の両者が原因だが、ボクがアメリカのシステムを理解していなかったというのを差し引いても、日本と比べてしまうとどうにも
ショボい 。
このショボさは一体…としばし考えてみて思うに、日本のサービス業の
“お客様のために” という概念がアメリカではない場面が多い気がする。
たとえば、アメリカの宅配システム。荷物が届けられた際に
3回不在 だとアウトで、
送り主に返還 される。
日曜の配達なし、 土曜配達は有料。ボクのように一人暮らしで、平日働いている人は一体どうしろというのだ…。
↑↑↑不在者届の裏にある「荷物がなくなっても、文句言いません」という欄にサインして、玄関前に放置してもらうしかない。
他にも色々ある。レストランで、なんでこんな
仏頂面のガキ娘 にチップを払わなアカンねん!とか、誰かとしゃべりながらガム食ってレジやってる兄ちゃんとか…(かと思えば、チョーにこやかに無駄話をしてくるレジのおねえちゃんとかもいるので、ボクの頭は完全に混乱する)。
日本のように高い水準でインフラが整備され、サービス業が浸透している国は、世界的にあまりないだろう。少なくとも客目線でいえば、日本の方がアメリカより便利なことは間違いない。ただ、果たしてこれが本来良いことなのか悪いことなのかは別問題で、もしボクがサービスする側の立場にいたら、その感じ方は異なるかもしれない。
そういう意味では、アメリカのシステムを蔑むより、“神様お客様” として日本のサービス業に改めて感謝しておいた方が、ボクの苛立ちも少しは抑えられるのかもしれない (^ ^;)
- 反面教師
(13.4.3)
PM2.5 とやらで騒がれる中国には行ったことがないのでわからないが、昔インドに行った時、ニューデリーのどんよりした臭い空気を吸って、「大気汚染というのはこういうことなんだな…」と、肌で
環境問題 というものを意識した。
…シカゴの空は、大気汚染でどんよりしているなんてことはない!寒いが、部屋の中はとても暖かい。備え付けのヒーターが
24時間自動 で、薄着で過ごせるくらいの気温を保ってくれている。お湯も使いたい放題。スーパーに行けば、日本だと1枚5円も取られるレジ袋をアホほどくれるし、ゴミの分別は “燃えるもの” と “その他” のみ。
ドイツ人がボクに言った。
This is "America".
インドに行って以来、
環境問題というものの存在を意識した 。
- 自炊生活
(13.4.1)
外で夕飯を食べるとバカにならない値段になる(その割に大したことない)のと、一人客が少なく寂しいので、自炊を始めることにした。
まずは調理器具を購入。店で物色中、思わず
謎の包丁 を買ってしまった。震災の時の “トモダチプロジェクト” の一貫なんだろうが、なぜ包丁が
全身緑色 なのかは不明。
因みに、
全身青色 もあったが、あまりに食欲がなくなりそうな色だったので、やめた。
炊飯器は、日系スーパーに売っていたが結構高かったので、購入せず。しかし、普通の鍋でも十分おいしい米が炊ける。ワンゲルやっててよかったな、と思った。カレーもうますぎた。
ワンゲルで思い出したが、アメリカで食べる日本の味は、山で長期合宿した後の下界で食べる飯の感覚に似ている。日本に居れば(下界に居れば)、何とも思わないのに、ひとたび環境が変わると食べ慣れた味を求める感覚。同じ物を食べていると飽きるくせに、潜在的にいつもと似た味を求めるというのは一体どういう衝動なんだろう…?
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Last modified 13.06.16