電光掲示板や、名前の張り出しがあったので、予約した席に難なく辿り着くことができた。
とりあえず最初なので無難にA/C三等(Column:インドの鉄道)に乗ったので、車内はキレイだった。
…が、なぜか僕らが予約した席を含む三人掛けのイスをオバちゃんらが占領している。
「おぃおぃ、どけよ(-。-;)」
しかし日本に限らず、オバちゃんパワーは世界どこでも強力らしい。
「アンタは、上の段に行きなさい。もう下は使ってるから。荷物はここに置いてもいいけどさ。」
「はぁ(・o・);」
っちゅうわけで、僕はあっさりクビを伸ばすことすらできない、天井すれすれの席に追い込まれた。後で事情が飲み込めたが、上段は睡眠時にのみ使用するシートで、オバちゃん達は席を広く使いたいがためにワガママを言っていただけであった。
まぁともかく、僕は最初から寝転がった状態になり(させられ)、いつの間にか夢うつつとなった。ふと目を開けると、向かいの上段席でカズも寝ていた。オバちゃんの言いなりになった、情けない日本男児二名であった…


(左) | Howrah駅のプラットホーム |
(右) | 電車内では売り子が“チャイ、チャイ、チャイ、チャイ、チャ〜イ”と繰り返しながら、チャイ(ミルクティー)を売っている。チャイ以外にも、ジュースや軽食がある。 |
結局、僕はほぼ寝続けて、16時に目的地、ガヤ(Gaya)駅に到着した。
エアコンの効いた車内からホームに降り立つと、ムンムンとした熱気に包まれ、一気に気怠さが襲ってきた。その後は大変だった…
ブッダガヤに移動する前に、まずガヤ駅で次の目的地、バラナシ(Varanasi)までの切符を買うことにしたのだが、だるくて耐えられない。僕は地面に座り込み、結局カズに全てやってもらった。一人旅だったらやばかったので、本当にありがたかった。
その後ガヤ駅からリキシャーで40分程走り、ようやくブッダガヤに到着した。この時既に暗くなっていたので、あまり街の様子はわからなかった。
さて、体のダルさは相変わらず続いていたが、この日の夕食はさらに追い打ちをかけた(涙)
見たことない名のメニューがあったので、何かも確かめずに注文したら、ケチャップたっぷりの甘〜い焼きそば(アメリカ人なら喜んで食べそう??)が出てきてげんなり(´。`)
この旅では食事にほとんど苦労しなかったが、唯一の大はずれだった。
宿泊は近くにあったWelcome Guest Houseのドミトリー。小綺麗ではあったが、とにかく気分が悪く、頭も痛かったので、部屋に入るなり寝てしまった。
しかし数時間後、下腹部にも異常が発生し、僕は“なんば歩き”でトイレに駆け込んだ。以後、僕は数時間おきにこれを繰り返し、また大量のモスキート達にも悩まされ、ほぼ一睡もできないまま朝を迎えた。
翌朝に起きた不覚の出来事については、いくら心優しい読者の方々にも披露するには、あまりに忍びない珍事であるので、カットさせていただこう。
だが、これほど僕より先にトイレに入った人物を憎しみ、ムーニーマン(大人用)の必要性を感じたことはなかった。