<ルート>
- 8/12; 大阪→(バス)→富士吉田口五合目→富士山頂
- 8/13; 富士山頂→お鉢巡り→御殿場口
<山行記録>
「今年はどの山に登ろう?」…想像するだけでワクワクしてくるが、日常生活の忙しさがその山の計画を妨げる。
当初は、去年八ヶ岳に行ったワンゲル仲間と穂高に行く予定であったが、参加を断念。続いて考えた“甲斐駒・仙丈ピストン”案もまともな準備ができず企画倒れ(>_<)
しかし今年山に行かないと、どんどん遠くなってしまうなぁ…そんなわけで“日本一だけど実は一度も登ったことがない”かつ“準備が容易な”富士山(3776 m)に登った。
大渋滞の末、3時間遅れの夜20時過ぎに富士吉田口五合目に到着。とても標高2500 mの山腹とは思えない賑わいだった。
着いて間もなく、団体客が次々と出発し始めた。僕は夜間の山行は初めてで、単独でもあったので、とりあえず団体客の10 mほど後方からついて行くことにした。…遅い&五月蝿い(;一_一)
何か突然、若人達が「パズー!」「シーター!!」と“天空の城ラピュタ”のモノマネを始めたかと思えば、「あらヤだ、もうライト切れちゃったわよ、ッハハハハハ」と意味不明な御婦人方の甲高い笑い声が聞こえてきたりした(笑)
そんな彼らを横目に、僕は団体客をどんどん追い抜いて、ひとり黙々と歩いた。
←トイレ内での休けいは五000円
トイレでシュラフでも広げて寝てたヤツがいるんですかねぇ…(笑)
歩き始めて2時間半後、僕は早くも本八合目(3400 m)のトモエ館に着いた。まだ23時。
「やべぇ、御来光って5時だろ。ちと早すぎじゃねぇ?」
そこで、山をやってそうなお兄さん(以前、山小屋で働いていたらしい。)に聞いたところ、
「早すぎ(^_^;) 山小屋に入ると、休憩料ぼられるしねぇ。もっと遅く出ればよかったのに…。」
と言われてしまった。たしかに休憩料を取られるのも癪なので、僕はそれ以降の小屋毎に休憩料のいらない外のベンチで休みながら、山頂を目指した。
…しかし、結局のところ1時に山頂到着。正直、大した感動も無いまま、出発から4時間半で日本一の富士山の頂に立ってしまった。
(左) | 早く着きすぎちゃった人が、自らを撮影したお恥ずかしい写真。円らな瞳を加工してみた。 |
(右) | 山頂入り口の鳥居と、やはり早く着きすぎちゃった見知らぬ青年その2 |
そんな時間に着いてしまったものだから、当然山頂の小屋もひっそりと静まりかえっており、僕はそれから2時間、寒空の下うずくまっていた((+_+))
…3時過ぎ、ようやく山頂に人が増えてきた。小屋も動き出したので、僕は寒さに耐えかねて小屋の中に入り400円のホットミルクを飲んだ。しみた(~_~)
その後は小屋付近をウロウロしながら、日が出るのを待った。生憎、御来光は半分雲に隠れてしまっていたので、早々にお鉢巡りへと出発した。
←小屋の中が人でいっぱいに!(3時半くらい)
(左) | 噴火口 |
(右) | 今や無人となった富士山気象観測所 |
(左) | 山頂付近の様子。 |
(右) | 富士山頂郵便局。ここで投函すると、消印を押してくれる。 |
さて、十分に富士山頂で過ごしたので、6時過ぎに下山を始めた。帰りは、登りの富士吉田ルートではなく、御殿場ルートを使った。
御殿場ルートは、上写真のように火山灰地が延々と続いており、砂利道をザックザックと小走りしながら下った。時間としては2時間半ほどであったが、なかなかにしんどかった\(~o~)/
短い山行ではあったが、それなりに山の空気を吸うことができ、またぽっかり空いていた標高一位の山の登山歴を刻むことができたので、充実感を得ることができた。
反省点は、楽をしようと思って、富士吉田口ルートを選択してしまったことである。インドに一緒に行った相棒カズに
「僕は高校時代に、既に富士吉田駅から登ってるよ。だから君はダメなんだ…」
と文句を言われそうなので、ここで予防線を張っておく(笑)
しかし、いくら富士吉田ルートが楽だといっても、富士山は山だ。老若男女、途中で完全に足が止まってグッタリしている人、合コンの延長気分で来ちゃった人、夏だからといって半パン一枚で来て山頂で震えている人など多々見受けられたので、相応の心構えをして臨まれたい。