旅の概要
2007年 8月15日〜9月13日@シアトル(ワシントン州)
2007年 9月13日〜9月16日@サンフランシスコ(カリフォルニア州)
シアトルとワシントン大学
シアトルは、言わずもがなイチローが所属するマリナーズの本拠地であり、その近郊には任天堂、マイクロソフト、ボーイングなど日本でも馴染みの企業がある街です。しかしシアトルがアメリカ北西部のワシントン州にあることは、知らない人も多いかもしれません。
そのせいか、僕がいるワシントン大学(University of Washington)も「ワシントンDCにあるの?」とよく聞かれますが、そうではなくて、シアトルの中心的な存在の一つです。通称UW(ユーダブ)、広大なキャンパスの中には様々な学部があり、特に工学系の評価は高いようです。
目的
今回、僕はProf. Fukuが代表の大学院教育プログラムの支援を受けてUW研修に参加しているわけですが、日本でやっている研究そのものを行うために来たわけではありません。もう少し一般的に、工学系の分野を学びつつ、科学に特化した英語を使えるようになろうというのが本プログラムの趣旨です。
本当は共同研究をしている研究室などに行って、研究も英語も同時に武者修行するのが一番いいのかもしれませんが、修士課程の間にそういう機会を得ることはごく稀なことです。でも僕はできるだけ早く、日本の研究室とは異なる環境に身を置いてみたかった、そして日本での自分を見つめ直す時間がほしかった。そういう意味では、今回のプログラムは非常に適していて、色々な化学系の研究室を見て回ることができますし、化学系以外の研究者と話すこともできます。もちろん研究以外の場面でも、彼らがどういう感覚をもち、どんな生活をしているのか体験することができるのです。
そんなわけで、いま僕はアメリカにいます。UW研修に参加した僕なりの目的、
(1) “macroperspective(広い視点から見渡し、分野にとらわれない知識や発想)”を身に付けること。
(2) 自分を客観的に見つめ直すこと。(研究者としても、一人の大人としても)
(3) Mt. Rainer周辺をトレッキングすること
を十二分に果たして、あわよくばパツキンの美女を連れて日本に帰ります。
(2007年8月19日)